2018年03月19日

関東周辺をぐるり散策・上野の美術館&動物園


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3月11日、千葉の友人と国立西洋美術館へ行くことになり、いそいそ上野に向かった。駅に降り立った時、9時50分。約束の1時間前だった。とっさに私は上野動物園のパンダの観覧を思いつき入口へと直行したが、今日は日曜日。パンダのシャンシャンを観たさに、入場券を求める人々の長蛇の列が渦を巻いていた。うゎぉ〜さすがシャンシャンの人気は高い!

これでは無理と諦めつつ、念のため、優待者用の入口へとまわり「ぐるりパス」なるチケットを提示した。こりゃ心外、すんなり入口を通過し園内へ。ラッキーと小躍りしながら、五重の塔前でシシャンシャンの観覧予約券を受け取った。嬉しいことだが・・・予約の時間は(午後2時40分〜3時15分)。先ず、友人と美術館で楽しむことを第一優先にし、場合によってはパンダの観覧はあきらめよう〜と思った。

国立西洋美術館では「プラド美術館展・ラスベガスと絵画の栄光」が開催中。スペインの首都マドリードにあるプラド美術館は、スペイン王室の収集品を主に、1849年に開館されたが、まさに世界屈指の美の殿堂。今回は西洋美術史上最大の画家、ディエゴ・ベラスケス(1599−1660年)の作品7点に、リバーラ、スルバラン、ムリ―リョなど、17世紀絵画の傑作61点が一挙に展示されていた。

彼らの芸術を育んだ重要な一因に、歴代スペイン国王が絵画を愛好し、収集したことにあり、宮廷画家ベラスケスも、フエリペ4世の庇護を受け大成したのだった。が、宮廷画家の重要な仕事は、王族の肖像画を描くこと。国を統治する能力と資格があることを示すために、通常、国王を描くときはポーズや持ち物を規定し、無表情に描かれた。しかし、ベラスケスは人物の感情の表現に努め、威厳と人間味が感じられる表現をした。

今回の展は、フエリペ4世の宮廷を中心に、17世紀スペインの国際的な芸術を再現し、聖家族像、国王の離宮を飾った理想風景、宗教画などの栄光作品を通して、プラド美術館のコレクションの魅力、重厚さなど威風堂々と展示されていた。特に、私はベラスケス「王大子バルタサール・カルロス騎馬隊」に注視。大作を見上げながら、筆のタッチが雑のように見えたが、王子を引き立たせる効果を狙っての表現で、計算ずくのようだった。余りの圧巻にスペイン芸術の黄金時代に脱帽しながら、貴重な絵画を体感したのだった。

友人とレストランでピザとお茶で楽しい昼食。気楽なおしゃべりを1時間ばかりし、友人と別れた。その後、私は東京国立博物館で「仁和寺(にんなじ)と御室派(おむろは)のみほとけ」」を鑑賞。天平と真言密教の名宝である葛井寺(ふじいでら)の千の手、千の眼、十一面の顔を持つ千手観音像など、約70体が一堂に集結していた。江戸時代に再健された「仁和時・観音堂」は、本来、観音堂は修行の場であるため、非公開。だが、本展覧会では、33体の安置菩薩が展示され、堂内の壁画も再現し、堂内の厳かな空気を醸し出していた。カメラOK.。熱気とどよめきに圧倒されながらも、私はチャンスと、人の頭越しにパチリ、ここぞと踏ん張った。パチリ、パチリと響く瞬間の音に、心もはじける思いだった。

博物館を後にし、公園で時計に目をやると2時35分だった。「パンダのシャンシャン」の観覧予約は2時40分。まだ間に合うと動物園へ急いだ。シャンシャンを観た。やはりかわいいよ〜〜!!嬉々として、うしろ向き、横向きのシャンシャンをカメラに収めた1分後、シャンシャンは台から降りて草むらへ・・。あれ、もう姿が見えないよ。タッチの差だった。母親のシンシンは後ろを向いたまま笹を食べていた。シャンシャンの写真が撮れたよ〜と呟きながら胸が熱くなった。

翌日、代々木公園へ。早咲きの桜で知られる河津桜が、やや葉桜ながら、まだまだ華が漂う10本の桜。メジロがさえずる枝先に、春の青空が広がる。そんな桃色風景の構図の中に、私は佇み、無心に見つめた。

         さくらの花
      あのね、
      あの枝に手がとどくかな
      ピンクで、グリ∸ンで、薄紫色の花だよ
      さくらってやさしく、うつくしいね
     
      私の花びらをみて
      手の平のさくらをみて
      私がひらったさくらだよ
      あなたはまだ見つけてないの
     
      風があたたかい
      明るい午後だ
      公園はとても広いよね
      天空で、地面で、かなたで、キラキラ輝くもの
      今、それはさくらの花だね、

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国立西洋美術館
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ベラスケス作「王大子バルタサール・カルロス騎馬隊」
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プラド美術館展「ベラスケスと絵画の栄光」
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国立博物館「仁和寺(にんなじ)と御室派(おむろは)のみほとけ」」展
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「仁和時・観音堂」
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雷神
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風神
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壁画の再現
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葛井寺(ふじいでら)の千手観音像
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上野公園
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五重の塔・動物園内で
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赤ちゃんパンダのシャンシャン
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パンダのシャンシャン
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パンダのシャンシャン
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パンダのシャンシャン草むらへ・・・
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お母さんパンダ・シンシン
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パンダ舎の前で
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代々木公園
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河津桜
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メジロ
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クロッカス
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ホウセンカ
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菜の花
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クロッカス
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クリスマスローズ
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ジンチョウゲ
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チューリップ
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2018年03月09日

関東周辺をぐるり散策・新宿御苑の梅

イラスト_0677.jpg3月に入り、寒さも緩和され、気温が20度近くにまであがる予報に、気持ちが急に動き出す。部屋の窓から、青い空が美しく見え、あの懐かしい春の香りが部屋に漂う。瞬間、陽気な感情が湧きあがり、美術館巡りの続きをしょう〜と、私はカメラをリュックにいれ、爽快に新宿へと向かった。

「東郷青児記念美術館」は、1987年に巨匠ゴッホの「ひまわり」が常設展示のコレクションに加わり、以降、日本で唯一、ゴッホの「ひまわり」を見れる美術館として親しまれている。毎年、私はここでゴッホの「ひまわり」と並んで展示されているセザンヌ、ゴーギャンの絵を鑑賞している。それぞれ画家たちの三つの芸術が、偶然に並べられているが、この美術館で、素早くさまざまな顔が、印象派としてひとつにととのえられてるようで、観る人を惹きつける。偉大な画家が去った後も、花が、遠い国で見知った風景が、美への内部の高まりを永遠に告げる絵画に、感無量。

美術館は42階。都心が見渡せ、雄大な眺望も同時に楽しめるのも、この美術館の魅力の一つ。パチリパチリと高みから、レンズを通して表現することは、又違った私の楽しみの写真の世界。それでは開催中の「EACE展2018」へ入ろう〜。この展では、年齢、所属を問わず、真に力のある新進作家たちの作品が紹介されていた。確かに時代の感覚を捉えた、きらりと輝く斬新的な画風が多々あり、印象に残る芸術作品だった。

鑑賞後、JRの新宿駅の西から南へとぐるりと回り、新宿御苑へ向かった。陽気な気温に人々は動き出したのか、園内はカメラを抱えた人々が右往左往する梅林。私も喜んでみんなの目線の方向へ。曲がった道が、塔が、橋が、思いがけなく出くわす美しい風景に感嘆しながら・・・。

新宿御苑は、本来、信州高遠藩主・内藤家の下屋敷跡だった。その後、皇室庭園となり、観桜会や観菊会も開催されているが、日本庭園や玉藻池をはじめイギリス風景式庭園などに、約300本の紅白のウメが植栽されている。誠に麗しい。スイセン、カンザクラ、サクラ、ツバキも苑の花。冷え込みもだんだんやわらぎ、春らしい日差しが射す園内をゆっくり回りながら、吹く風に、流れる雲に、揺れる梢に、視線を合わせシャッターを。

ある日、先だって国立新美術館で印象派画家たちのコレクションを鑑賞した折、ゴーギャンの絵もばっちり眺めた。そこでシネマで、「ゴーギャン、タヒチ、楽園への旅」を観た。パリで作品が売れないゴーギャンは、絵画制作の場をタヒチにもとめ一人旅をする。彼が奥地の森へと分け入った時、黒髪の原始のイブに運命の出会いをする。新たなインスピレーションを得た彼の絵は、後年傑作の評価を得るが、恋は消滅していった。ういぃ〜、胸にぐっと来るゴーギャンの悲恋物語。

晴天の日が続き、開かれた窓から、うらうらと陽がさす光景に、今一度美術館と梅を観に行こうと気持ちが飛ぶ。田園都市線に乗り、用賀駅で下車。そこから10分ほど歩くと「世田谷美術館」に着くが、駅から砧(きぬた)公園までが、アート街道のよう〜。浅い水の流れを利用したオブジェなどが並び、緑とアートを一緒に楽しめる散歩道「用賀プロムナード」が続いている。梅林もあり、小さな公園もありで結構楽しめる。

恵まれた自然を存分に生かした、気持ち良い環境にある「世田谷美術館」は砧公園の一角にあり、その日は「ボストン美術館・パリジェンヌ展」が開催中だった。時代を映す女性たち、しなやかな時代をパリゼェンヌたちが、パリという魅力あふれる都市で生きる様々なスタイルが映しだされる。子を慈しむ母、流行を生み出すファツショ二スタ、画家や女優。その生き方には、今なお惹きつけられる魅力がある。ボストン美術館所蔵の約120点の作品を通して、20世紀のパリの女性の姿に触れたのだった。

展ではマネの大作(街の歌い手)、ルノワール、ドガ、ピカソなどの作品も展示され、華麗な時代に深みを持たせていた。輝け、輝けよ、パリジェンヌの傍らで・・・と美しい声も、姿も、何処からか吹く新しい風が、海を越え、パリジェンヌの本然の姿を変えていった・・・。
帰路、砧公園の満開の梅にうっとり。遠くではなく、ほんの身近で微笑む春の芽吹き、急に輝いたひと時を愛でたのだった。
 
        春の芽
    春の芽が山の畑に
    ふきのとうのつぼみも隅っこに
    白い花を咲かさんと
    首をもたげている
    かえるも眠りから目覚め
    草木が生い茂る美しい春
    みんな自然の成り立ちで見る夢は
    息を吹きだす花見月の淡い色    
    めぐりあえた花の命
    巡り会った人の縁
    みやびやかに命の芽は
    恵みとなってクローズアップ
    笑みを浮かべる春の芽


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東郷青児記念美術館」の42階から
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ゴッホ・ひまわり(複製)
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[東郷青児記念美術館]作品・ぶつかりあう風の形
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東郷青児記念美術館]作品・ふたつの海
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「東郷青児記念美術館」作品・ザ・ビューティフルデイ
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「東郷青児記念美術館」
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「東郷青児記念美術館」作品
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東郷青児記念美術館
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新宿御苑にて
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河津桜
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御苑レストランで・江戸前うどん
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渋谷文化村シネマ「ゴーギャン、タヒチ、楽園への旅」
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用賀駅から世田谷美術館への散策路にて
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用賀駅から世田谷美術館への散策路にて
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日本スイセン
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砧公園にて
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世田谷美術館
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華麗なローブ・ア・ラ・フランセーズ
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世田谷美術館
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2018年02月25日

関東周辺をぐるり散策・冬の美術館巡り

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2月、散策中、冬の並木道には誰もいない。寒さが感極まる色合いの公園の中へ、私はコートの襟もとをたてながら吸い込まれていく・・・。寒い庭の中でしばし佇むが、心は、冬枯れの風景を前にして一向に温まらない。そうだ、美術館巡りをしょう〜。今、この時期、私の心身がバラの花のように、紅い実のように熟れるため、深海の美術へもぐりこもう〜〜。

先ず、「戸栗美術館」で「古伊万里にみるうわぐすり展」を鑑賞。釉薬(うわぐすり)とは焼き物の表面をおおうガラス質の膜のこと。化学反応によって色や質感といった器の装飾性を高め、耐久性を付加することができる。江戸時代の伊万里焼では、主に透明釉、青磁釉(せいじゆう)、瑠璃釉(るりゆう)、銹釉(さびゆう)の4種の釉薬が使われ色や特性を生かし作られていた。絵付けをしない、釉薬のみで器の造形を引き立てていた江戸時代の色合いの素晴らしさにうっとり。古の美の万事はこれだった、これが風情ある美の根底の結末なのだ、と思えた。

次に、渋谷から徒歩10分ほどのところにある恵比寿神社にお詣しながら「山種美術館」へ向かう。神社を抜けると間もなく美術館に到着した。今年は、近代日本画の横山大観の生誕150年にあたるため、水墨画巻をはじめとする代表作など40点、加えて東山 魁夷(ひがしやま かいい)など東京画壇の精鋭たちの作品も合わせて展示されていた。さすが第一人者の作品は重厚で素晴らしい。

目黒川沿いにある「郷(さと)桜美術館」で「渡辺信喜の世界」の特別展を鑑賞。渡辺画伯は、「少年時代より四季折々の花木に出会い、慈愛の心で自然と親しみ、目に映る美しく感動するものをモチーフにし表現したい」とメッセージされる。繊細な桜模様、芙蓉、寒牡丹など、日本古来の伝統芸術の美に今の風が流れるような鮮明な美の世界であった。

「松濤美術館」で斎藤茂吉ー歌と書と絵の心」と題するサロン展へ。茂吉は医業のかたわら、近代日本文学史に残る歌集を数多く刊行したが、渋谷区にも縁が深く、道玄坂にあるうなぎ店「花菱」へもよく通ったそう。短歌のほか、造詣の深かった絵画や遺品など114点が展示されていた。

「目黒区美術館」で「ひろがる色と形」のコレクション展へ。展示は950−60年代の抽象表現からユニークな〈KAK〉によって制作された名品の数々、秋丘芳夫、河潤之助、金子至の三人三様の人となりや、生活者の視点から日本の工業デザイン集団の仕事現場の写真など、多様な技法や制作が紹介されていた。目黒区美術館では、近現代美術の流れなど、様々な角度から焦点をあて、特徴ある構成の展覧会が多い。

「ルドルフ2世の驚異の世界展」を渋谷文化村・ザ・ミュージアムで鑑賞。神聖ローマ帝国皇帝として君臨したハプスブルク家のルドルフ2世は、究極の趣味人として名を馳せる。16世紀〜17世紀初頭、彼の宮廷には世界各地から芸術作品、科学機器、創作物、自然物などの膨大なコレクションが集められ、まさに「驚異の部屋」と呼ばれた。絵画約80点、工芸品や天文道具約120点、天文学や錬金術に関する資料120点余りの作品で構成。まさに、皇帝魔術的な魅力に満ちた芸術と科学の世界へ踏み込んだかのよう。うおぉ〜、再びブ「リュ―ゲルのバベルの塔」も観れたよ!

日本民芸館で「棟方志功と柳宗悦」展を鑑賞。棟方志功の版画は、今までにもしばしば目に触れているが、今回の展は、病床にあった柳を励ますため作られた作品など、いわば師弟愛、棟方志功の深い信仰心が表現されていた。名を残すことよりも作品そのものが輝く仕事をすること。この柳の民芸思想は、棟方に大転換をもたらす。柳の言葉から生まれ、柳が好んだとされる棟方作品は、心が振るう故郷の色あいだった。

スイスのビューレルがすべて一人で集めた印象派画家たちのコレクションが「国立新美術館」であった。印象派の世界中の美術フアンが注目するだけあり質も高い。ルノワールの「かわいいイレーヌ」、セザンヌの「赤い提灯少年」、モネの「睡蓮の池・緑の反映」など印象派の作品を中心に64点の名作がずらり〜、まさに至上の印象派展だった。私の好きなゴッホ、マネ、ゴーギャン、ピカソなどの作品に、高さ2m、横4mのクロードモネの蓮の池の大画面に魅了。そうそ、「ゴーギャン タヒチ 楽園への旅」がシネマで上映中。見に行きた〜い。

目黒駅から7分のところに「庭園美術館」「自然教育園」がある。二月下旬、春めいた日和につられカメラをかかえわくわくと・・・このワクワク感、久しぶり。先ず、庭園美術館で「流転する装飾展」へ。カメラOK。装飾は人類と共にあり、時代とともにまた新しい意味を伴い変化を繰り返してきた。会場には7組のアーチストたちが装飾デザインで「今」を語る。様々な文化圏の模様から、そこに住む人たちの生活や性格を想像した絵画もあり、バラエティに富む。会場には若い美大生もグループで訪れ、鑑賞。その魅入る姿に春の色合いと香りが流れていた。その後、美術館の庭園をそぞろ歩く。満開の紅梅が、まだ冬の光景が残る池のほとりで、春への空間を独り占めしてるかのように光っていた。

自然教育園は美術館の隣り。小道に小鳥の鳴き声が響く。自然の中で歌う小鳥の歌には、街中とは、別な息吹を感じる。静寂の息吹、すべての生きものが、なにも求めない息吹、自然の中では真実の息吹が感じられる。福寿草、セツブンソウ、ユキワリイチゲ、ヤブ椿、マンサク、フキを見つけて嬉しい溜め息。やっと大地に春が来たのです。
             
       うす曇の空にも立春の光      

       代々木公園の梅の木
       つぼみは未だ固い
       うす曇の空に広がる落葉樹の枝のように
       暖かな春の光を静かに待っている

       やがて青空が広がる
       新芽とともに梅の開花が
       春を感じる陽光が公園一杯に満ちる

       森の空気も景色も移り
       人の気持ちもかわり
       穏やかな眼差しは空間に向けられ
       今、新しい夢を梅の花に重ねる


180220_東京庭園美術館_080_s.jpg庭園美術館
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庭園美術館の展示物
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庭園美術館
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戸栗美術館
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山種美術館
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東山 魁夷(ひがしやま かいい)作品
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郷桜美術館
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目黒区美術館
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ザ・ミュージアム
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日本民芸館
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国立新美術館

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ゴーギャン(絵葉書より)
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自然教育園
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むくの木
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江戸時代・松平讃岐守の下屋敷の面影を残す。(物語の木)
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福寿草

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セツブンソウ
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ユキワリイチゲ
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ヤブ椿
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マンサクの木の下で
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