2018年07月14日

関東周辺をぐるり散策・上野公園の蓮とパンダ

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7月に入り、猛暑日が続く。うだる暑さに負けたのか?うい〜い暑いの連発に我ながら嫌になり、視野を上野公園に向けた。そうだ!蓮だ。不忍池の周りを散策しながら蓮を眺めよう〜。きっと水辺から立ちのぼる微風と蓮が交わる・・・息をひそめた沈黙の中で、麗しい図柄の空間が見えるに違いない。それGO-。蓮の開花は早朝。9時過ぎ、不忍池の弁天島(べんてんじま)に到着し、素早く目をぐるりと回し蓮の開花状況を確認した。まだ満開状態ではないが、瑞々しい蓮があちらこちらで微笑んでいる。麗しい!思わず拍手。逞しい夏の池で初々しく咲いていた。

蓮はハス科ハス属に属する。ハスには、熱帯及び温帯東アジアを中心に、東は日本、西はカスピ海近く、南はオーストラリア北部に分布する東洋産種のハスと、北米東部及び、南米北部に分布するキバナバスの2種に分類され、東洋産種のハスの花色は紅色、白色。キバナバスは黄色。

不忍池には浮世絵にもあるように、古くから蓮が植えられていた。池では、明鏡蓮(めいきょうれん)、蜀紅蓮(しょっこうれん)、浄台蓮(じょうだいれん)不忍池斑蓮(しのばずいけまだらはす)、大賀蓮(おおがはす)の5種の蓮が観察される。不忍池にいつごろから蓮があったかは、延宝5年(1677)に出版された「江戸雀」という本に不忍池の蓮が詠まれた和歌が載っているので、この頃には不忍池に蓮があったことがわかる。
  涼しやと池の蓮を見かえりて 
       誰かは跡をしのばずの池 
         「東京名所四十八景 不忍弁天はす取り」

パチリ、パチリと蓮を撮る。その瞬間が蓮の香りで満ち溢れ、風の流れが花へと変わり、池の水草の暗部の隙間で渦を巻く。風はささやく、「池の乙女よ」と。弁天堂で知り合った女性と談笑しながら蓮を眺めるひと時のなんと幸せなことか。池の工事をされてる方と交互に写真を撮りながらまたもや談笑。いいね、蓮と話の花が同時に咲くってことは。上野動物園の弁天門前で女性と別れ、動物園の一角にも延びている不忍池の蓮を観るため、私はひとり入園した。噴水の水の飛沫が何とも涼しげ。いいね!!

さあ、蓮の写真もたっぷり撮ったとモノレールでパンダ舎へと向かった。シャンシャンを観るには60分待ちらしい。しばし躊躇。行列の最後尾にたち、どうしょう〜。2017年6月12日生まれのシャンシャンを観る機会はこれが最後かも?と、お名残り惜しい気持ちがふつふつわくが、パンダがお昼寝中だったらつまらないし・・・と、迷いつつも行列から離れなかった。待つこと90分。やっと心棒物語が終了した。パンダ舎の前へと歩を進めた。父親のリーリーはすやすやお昼寝中。隣の部屋のシャンシャンは、母親のシンシンとハンモックの周りで遊んでいた。やっぱり可愛いよね。ラッキーラッキーと、観る人の周りの空気がほんのり紅らむのを感じた。

7月中旬、国立新美術館「ルーブル美術館展」を鑑賞。肖像芸術「人は人をどう表現してきたか。人の顔立ち・姿に似せた(像)を絵画や彫刻に表すことは、はるか古代から今日にいたるまで、人の肖像は、長い歴史を通していかなる役割を担ってきたか。肖像の制作に臨んだ芸術家たちは、どのような表現を生みだしてきたか。モデルとなった人の存在を記憶、記念、権力をイメージし、さまざまな表現で浮き彫りにする。本展では、ルーブル美術館の、古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ、エトルリア、ローマ美術など代表する約110点の肖像画が展示され、肖像芸術の特質と魅力を余すことなく「ルーブルの顔」として紹介されていた。

国立新美術館では「「日本水墨院展」も開催中で、私のスペイン語の先生の水墨画の作品を鑑賞した。なかなかお上手と感心し、拍手。1週間後、国立西洋美術館で「ミケランジェロと理想の身体」展を鑑賞。古代ギリシャ・ローマ時代とルネッサンス期の美術を計70点の身体表現で紹介する展であった。同じ人が所蔵していた天才作品が、約500年の時を経て、日本で再会。「力強さと気品、躍動感と安らぎ、清らかさと色香・・・、完全な調和がミケランジェロの50代半ばを過ぎてたどり着いた表現の境地」の作品として、「ダヴィデ像」「若き洗礼者ヨハネ」像などから男性美、理想の身体の彫刻作品を360度鑑賞できた。なるほど、優れた彫刻は背面も美しいと実感。
           蓮の花
    暑い夏、私がどんなに蓮のあなたを愛したことか
    あなたには決してわからないだろう
    なぜなら、あなたは私の心の中でつぼみ、咲いていたから
    私は蓮のあなたを恋した人、でも、あなたは自然そのもの
    池のほとりで、柳の下で、木陰から
    私が涼しげなあなたを見つめ、追ったのを
    あなたは望んでいなかったかも
    しかし、暑い夏、優雅なあなたに心寄せた私をわかってほしい


180710_上野公園蓮_002_s.jpg寛永寺
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弁天堂
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二ホンコウノトリ
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シジュウカラガン
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パンダのリーリー
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シャンシャン
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シャンシャン
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シャンシャン
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右シンシン・左シャンシャン
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ハンモックのシャンシャン 
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五重塔
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日本水墨院展
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ルーヴル美術館展
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「ミケランジェロと理想の身体」展
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2018年07月01日

関東周辺をぐるりと散策・目黒自然教育園


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梅雨の合間、NHKホールで、NHK交響楽団によるクラシック音楽を聴く。6月9日は「ドビッシー・牧神の午後への前奏曲」と「交響詩海25」。6月15日「メンデルスゾーンとピアノのための協奏曲」「コダーイ・戯曲ハーリーヤーノシュ23」だった。2週続けてのお楽しみに、おお、なんと麗しい時よ!ときおり独りぽっちで生演奏を聴くのもいいな〜と、世界がひろびろと開ける思いだった。

音楽の次は映像ってわけではないが、TOHO渋谷シネマズで是枝裕和監督の「万引き家族」を楽しむ。この映画は、2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、最高賞のパルムドールを受賞した。日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとあり、人気も高まり映画館は超満員。ストーリーは、社会の底辺にいながら、いつも笑いが絶えない日々を送る一家が、軽犯罪を重ねる姿を通して、人と人とのつながりを描くヒューマンドラマだった。ここ何年来、洋画ばかり観ていたので、久しぶりの邦画に目がくるくる。まあ、まあ、邦画もいいね!!

ある晴れ日、公園通りを散策しながらNHK広場に向かうと、鹿児島ミユージックフエァ―が開催中だった。早朝ってこともあり、人でも少なく、賑やかさはイマイチだったが、鹿児島名酒、焼酎がずら〜り。うぃぃ〜、試飲もなしで酔った気分になるから笑ってしまう。好きなさつまいも焼酎に目が釘付け。やっぱり買って帰ろう〜。「おじゃったもんせ」と鹿児島観光の係りの人に言われ…はぁ〜。「鹿児島へいらっしゃいませ」ってことみたい。パンフレットを手に陸橋を渡り代々木々木公園へらんらんら〜ん。

公園のバラがまだ咲いている。梅雨の雨にもめげずいきいきと咲く姿に思わず拍手。いいね!!奥地に向かうと夏花が香りを添えあちこちで微笑む。花って、いかなる時も、いかなる時も、私の胸の中で明るく輝き、空と花の間に、新しい光が差し込むのを感じる。数名のブラジル人がラベンダーの前で記念写真をパチリ、パチリ。それでは私のも一枚とお願いすると・・・OKと二つ返事。ありがとう!!

6月14日、目黒にある「国立科学博物館付属自然教育園」へ向かった。ここは、自然豊かで都会にいることを忘れてしまうようなスポットで、郊外の里山を歩いているような錯覚、そう、森の中って感じ。カメラを持って、野鳥、野草を撮影する人も、この静寂が好きと隠れた人気がある。さあ.見頃の花をチェックしながら散策しょう。トモエソウ、アサザ、ノカンゾウ、イヌマトラノオなどが瑞々しい。朝の光を浴びながら、湿地で、野原で、丘陵地で、池で、久しぶりに見た野草に満足しながら、駅前のカフェーでさらなる至福時を過ごした。
          夏の公園で
     大空の光をうけて輝く夏の花
     広場の中央で、丘の上で、川沿いの石の影で
     清らかに、やさしく、鮮やかに微笑み、
     崖の下で、橋のたもとで、遠景のなかで
     太陽の命が、今、生きている。
     そう、すべての美が近くで、遠くで見え
     急に・・・公園内の視覚は
     夢みる、明るい夏の光へ入りこむ!
 
     
180617_代々木公園_006_s.jpg渋谷公園通り
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鹿児島ミユージックフエアー
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代々木公園
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ケアフリーワンダー
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花音(かのん)
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ベラローマ
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ラせビリアーナー
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ヘンリーフォンダ
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恋心
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丹頂
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イエローシンプリシティ
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国立科学博物館付属自然教育園
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ちだけさし
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あいいろにわせきしょう
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いぬぬまとらのお
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くさふじ
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ノカンゾウ
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オオバギボウシ
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あさざ
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ともえそう
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鹿児島ミユージックフエァ―
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2018年06月22日

関東周辺をぐるり散策・明治神宮の花菖蒲


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明治神宮には花菖蒲田、清正井(きよまさのいど)などがあり、また、ヤマブキ、ツツジ、サツキ、フジ、ハナショウブ、スイレン、ハギ、ツバキが季節を彩るゆえ、春の新緑や、秋の紅葉、冬の雪景色など四季を通じて楽しめるが、ただ今、ハナショウブ。そう、花菖蒲の季節である。

明治神宮の大鳥居をくぐり、北門から菖蒲田へと進むと、深い森に包まれる静寂の空間にでる。葉が揺れ、野鳥がさえずり、樹林の隙間を抜けて差し込む光線がまぶしい。この風情をいつも無言のまま眺め、いつも心うたれ、おもむろにその時に心酔。そして、大都会の雑音から遠のく自分の意識に目覚め、はっと我に返る。さあ、花菖蒲田を愛でよう。

森の中で、花菖蒲田が、柔らかな曲線を描く美しい光景を、毎年堪能しているが今年も早々とやってきた。南池の水面に映るスイレン、樹形、水鳥が遊び、鯉が泳ぐ風情を御釣台から眺め、うわぉ〜いいなぁ〜。自然の古池は誠に麗しい。小高い丘の上にある「隅雲亭かくうんてい」へ向かう。この数寄屋造りの木造家屋は、昭憲皇太后のご休憩所として、明治天皇が造られたが、緑の芝生を生かされた前庭からの眺めも素晴らしい。

さらに小径を進み、森の樹々に囲まれた花菖蒲田へ。江戸時代には、家臣子女が米作りの大切さや苦労を学ぶ稲田であったが、明治26年、昭憲皇太后のお慈しみために、明治天皇が花菖蒲田に改められた。周囲の斜面には、ヤマブキ、サツキ、ハギが植えられ、小径が林や田に沿ってくねくねと続く。6月が見頃の花菖蒲、野外での立ち姿が美しい江戸系の原種150種、1500株が白や青、紫の鮮やかな色どりで、ただ今開花。多くの人が木道から、吾妻屋から、さまざまな姿をうっとりと眺めていた。

花菖蒲田をさかのぼった木立の中に、こんこんと湧き出る「清正井(きよまさのいど)がある。この井戸は、古くから江戸名井の一つにあげられていたが、江戸初期、加藤家の庭園で加藤清正が掘ったとされることから「清正井」と名がつく。湧き出る清水は冬温かく、夏冷たく、年間を通して15度前後。清水は花菖蒲田を潤し、南池へと流れ下り、南参道にかかる新橋を潜り抜け、渋谷川の源流となっている。

最近まで、この井戸の水は、茶の湯に使われていた由。昨年は井戸に手を浸すことができたが、今年は井戸からあふれ出た水を触るのみの許可。見張り役の方が、ダメダメ、手を入れちゃダメ、はいそれまで・・・と。花菖蒲田で、楽しい出会いが幾つかあった。しばし佇み人生よもやま話に花が咲く。花に恵まれ、優しい時間に恵まれたひと時に大満足しながら、家路へと・・・

6月12日、この日は上野パンダの1歳の誕生日。私は心の中で「シャンシャンおめでとう」と呟きながらいくつかの絵の観賞へと向かった。先ず、「国立科学博物館」で、日本人の起源、沖縄の旧石器時代を訪ねた。今から約4万年前、旧石器時代に日本列島にわたってきた我々の祖先は、いったいどのような人々?どのような暮らし?だったかを、物語る貴重な人骨や遺物の数々が、沖縄南部で発見されている。天然鍾乳洞は、1962年〜69年の発掘調査で、約36500年前の木炭層から、海の貝や魚の骨、絶滅鹿の化石、点の石器、幼児の骨が発見された。

又、沖縄県八重瀬町にある港川遺跡は、明治期から続く石灰岩の採石場にある割れ目から、イノシシ骨、鹿化石、全身にわたる4名分の人骨が1970年に発見。約2万年前のこの「港川人」は、最近まで日本で唯一の「顔のわかる旧石器人」と、その生前の姿が復元された。確かに現代人にそっくりとは言えないまでも、うぇぇ〜あの人に似てる〜と思えるほど、姿に違和感があまりない。後、世界最古の釣り針、全身骨、サキタリ銅遺跡など、沖縄の旧石器代時代に熱い視線が向けられた展であった。

「ミラクル・エッシャー展」を上野の森美術館」で鑑賞。「だましえ」で知られる20世紀を代表する奇想の版画家マウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898−1972)は、コンピューターのない時代に、緻密かつ独創的な作風を版画で表現した。実際にありそうで現実には存在しない「相対性」などの代表作に、8つのキーワ−ド「科学、聖書、風景、人物、広告、技法、反射、錯視」を通して作品の本髄に迫っていた。今回、イスラエル博物館からえりすぐり約150点が初公開されていた。

        やさしい時間に佇む
      優しい時間を連想すれば
      暗愁を手なずけながら孤独の淵ー
      ひからびた自分の内部に向き合い
      昨日のことでもなく
      明日のことでもない
      今を過ごしている無為の流れの中に。

      不満をつぶやくこともなく
      傷つけあうこともなく
      悔恨の坩堝で苦しむことも更になく
       動きのない雲のように浮遊する。

      ああ、優しい時間を想定すれば
      花菖蒲へと射しこむ夏の光
      溶けて透明に漂う花びらの上に・・・

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180603_明治神宮菖蒲_05_s.jpg明治神宮の花菖蒲田
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南池・スイレン
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隔雲亭
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花菖蒲田
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清正井
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明治神宮御苑の出入り口
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上野の森美術館・ミラクル・エッシャー展
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国立科学博物館・沖縄の石器時代遺跡展
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鍾乳洞
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2018年06月10日

関東周辺をぐるり散策・葛飾菖蒲まつり

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梅雨の季節に輝く花の一つに「菖蒲」。街歩きもかねて、東京都葛飾区で開催中の「堀切菖蒲園(ほりきりしょうぶえん)へ行った。堀切は、京成本線堀切菖蒲園駅を中心に商店が栄え、周辺には住宅や町工場などがあり、昔ながらの風景も残る街である。駅を南に出て荒川方面へくねくね道を歩き始めると、なんと、紫陽花が道なりに咲いている。うおぉ〜綺麗と感嘆。紫陽花はすでに何か所かで撮っているが、ここの花も見頃で美しく、地元の方々の花に対する美意識がばっちりって感じだった。

堀切の花菖蒲は江戸名所の一つとして、古くから知られており、歌川広重や歌川豊国、多くの浮世絵にも描かれ、観光名所の一つとして親しまれているが、花菖蒲の歴史は江戸時代に遡り、かってあった堀切村で花農家を営んでいた農民が開いた花菖蒲園が始まり。その後、江戸後期の旗本・松平左金吾定朝の手掛けた品種の栽培や、明治大正にかけて、いくつかの開園により発展。以後、花菖蒲の美しさは海外でも知られるようになり、海を越えアメリカ、ドイツなどへも輸出されていく。

しかし、関東大震災や都市化による環境変化、戦争の影響などから、花菖蒲の規模が縮小し、戦後、「堀切園」のみ。現在は葛城区の管理下のもと、江戸花菖蒲を中心に約200種6000株の花菖蒲が栽培され、江戸時代のありさまを今につなげている。園内をぐるりと観て回ると、確かに規模は想像していたより小さいが、江戸花菖蒲誕生の地として、多くの方に愛され続ける「堀切園」の風格は残っている。

花菖蒲とお茶で一服後、園から10分ほど足を延ばし荒川土手にある「堀切水辺公園」へ。土手の上から東京スカイツリーを眺め、気持ち良い風に吹かれながら土手下にある公園へ。おやや、こじんまりした公園ね〜と目がくるくる回るが、ここも地元の方々の愛ある管理なのか、素朴ながらの昔懐かしい郊外の香りが漂う。黄色の花菖蒲がゆらゆらと、風に揺れる風情、久しぶりに見た郊外の風景に癒された午後だった。帰路、駅近くの中華店で「堀切ラーメン」を頂き、花と団子(いや、ラーメン)の組み合わせも、やはり乙なものと思った。
  
            花菖蒲が咲く街角で
        大河をくぐってきた小川のせせらぎ
         丸い大きな石、こぼれた砂の光景も
        夕暮れになると濃い藍色にかわり
         哀愁の余韻にみち・・・
         やがて、かすかな重力も、水の音に揺れ
         おもむろに静寂の透明へと
         それはまるで坪の中の
         永遠なる純粋、神秘なありように思われ、
         私には小さすぎる光景ではないと、感じる

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180602_堀切菖蒲園_014_s.jpg掘切駅前道路
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蛇籠の波
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五湖の遊
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王昭君
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ファイジョア
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雲衣装
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掘切水辺公園
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掘切ラーメン
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posted by 森 すえ at 12:57| Comment(6) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月09日

関東周辺をぐるり散策・上野公園の「西郷どん特別展」


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東京芸術大学美術館では「西郷どん特別展」が開催中。西郷隆盛が生きた時代の名品が集結しているという情報を得、5月29日、上野へ出向いた。明治維新から150年、2018年の大河ドラマの主人公として活躍中の西郷隆盛。キャッチフレーズは「こんな男に会いたかった!」・・・と、魅力満点の西郷どんの人生が紹介されていた。

 薩摩(鹿児島)の一介の下級武士から身を起こし、明治維新を成し遂げた西郷隆盛だが、肖像写真が一枚も残っておず、その生涯は多くの謎に包まれたまま。だが、西郷の風貌を最も忠実に伝えるとされる肖像画や、座右の銘を記した書「敬天愛人」などから、西郷隆盛の風体、人柄のイメージがおおよそわく。まして本展覧会が大河ドラマと連動され、「西郷どん」の人物像と激動の時代を浮き彫りにし、制作過程を物語る新写真などから、主人公の魅力のすべてが掘り起こされていた。又、西郷がその婚礼に尽力した篤姫の華麗な調度品、幕府瓦解のきっかけとなった幕末の最重要史料「討幕の密勅」、江戸開城談判下図も展示され、いやはや盛りだくさんの興味ある資料に「すご〜い」と感嘆。

西郷隆盛が好んで使った「敬天愛人(けいてんあいじん)」の言葉は、「天を敬い、人を愛する」と読み、意味は「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。 天を敬い人を愛し、天を知り、己を尽くし、 人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ねるべし。天は人も我も、同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以って、人を愛するなり。」とあり、近代日本の礎に身を挺した西郷隆盛の教えである。

「敬天愛人」は西郷の自己修養のための指針とされ、信仰的でもある天命に対する自覚という考え方であるが、今の時代でも、多くの人が座右の銘とする。この言葉に多くの理想が詰まっており、人としてどう生きるか迷った時、ベースに愛を持ちながら行動すべき時はきっぱり行動。その行動は、己の利益や他人からの評価の期待ではなく、大義や使命や天命の発露からかもしれない。

西郷隆盛所用の刀装、江戸開城談判の下図、薩摩藩の江戸屋敷図面、篤姫の着物など数々の展示物に満足しながら展覧会を後にした。陽射しがまぶしい上野公園で点在する銅像を観ながら散策。コーヒーとピザを楽しむレストランでのひと時、パンダのぬいぐるみに目をやる。やっぱり上野はパンダ。人気が高い。あちこちの店でパンダの写真やぬいぐるみが微笑むが・・・さあ、西郷隆盛の銅像前へ行こう〜だって、今、「西郷どん」が人気上昇中なんだよ〜〜。

浴衣姿で犬を連れた「西郷隆盛像」を眺め、何故、銅像が上野にあるのかな?とふと思う。不平士族たちに担ぎ出され、西南戦争を起こし、明治政府に対する反逆者となった西郷隆盛だったが、明治天皇は、明治22年に西郷の汚名を払い、正三位の位を追贈した。明治天皇は西郷隆盛の真の気持ち、人柄を理解していたからだろう。以後、西郷隆盛の人気が上昇。上野の銅像は薩摩藩士が呼びかけた寄付金で建てられた。

五月下旬、「日本民芸館」で柚木紗弥郎(ゆずきさみろう)の染色」展を鑑賞。柳宗悦の思想と芹沢_介作品に啓発され染色家となった柚木沙弥郎は、制作のほか、後進の育成にも力を注いできた。近年はフランス国立ギメ東洋美術館など国内外で展覧会を開催し、今なお旺盛な創作を続ける。柚木が生み出す工芸模様と多彩な色彩は、光が放ち生き生きと輝き、その造形は力強さと品格、優雅さがシンプルに混じり合っていた。
         
         ある男の歌
       ある男が
       おのれの死をそっくり背負って
       世の明けを探しにいったが、
       夜明けは、ついにこなかった
       再び、おのれの確かな道を探しにいったが、
       夢はすつかり冷え切り、その夜、
       低温の沈黙のなかで
       男はおのれの
       徐々に力衰えゆく
       血のほとばしりを見た
       しかし、男の驚くべき力、
       真実の心、機知と英知の偉大さは
       世に鳴り響いていった・・・

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西郷どん特別展
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「敬天愛人」
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西郷隆盛銅像
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アメリカディゴ
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公園内風景
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アート作品「最小の公園」
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アート作品「雌蛸」
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黒田家江戸屋敷の鬼瓦
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国立博物館
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野口英世銅像
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ロダン像
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国立西洋美術館
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上野・清水観音堂
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観音堂・清水舞台の月の輪
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レストラン
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日本民芸館「柚木紗弥郎の染色」展

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