2017年08月31日

富士山麓をぐるり散策(その1)富士の姿なき風景の中で


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7月下旬から35日あまり富士のすそのに滞在中、日中、雄々しき山頂を眺める日はあまりなかった。早朝の5時に散歩にでかけると、霞みがかった富士の姿をときたま見ることはあったものの、ぱっとしない光景に、今夏の日照不足をひしひしと感じつつ、焦らない、怒らない、くさらない、負けない精神でてくてく歩いた。そう、急に輝く、そんな時間に期待して・・・

古代より、富士山は、山頂だけでなく、奥深い山の懐から大きく広がる裾野にいたりすべてが聖地。雄大な森林のいたるところに、聖地が存在すると思えるから、神社や澄んだ湧水を口に含んでほっと深呼吸をしたり、はたまた富士山頂への巡礼の道を歩いた。苔むしり、無数の溶岩洞窟がある樹海へも頻繁に心身を運んだ。雨日でも樹々が天を覆う樹海では傘はいらない。日射、雨など天候に左右されない、マイナスイオンがいっぱいの樹海は、まさに貴重な心身鍛錬の散策コースである。

富士山の絶景ビューポイントとして、大石公園などその名が数多く連なる河口湖はつとに有名。湖畔周辺から、縄文時代〜平安時代の遺跡も数多く見つかっており、中世には富士浅間信仰の北麗に「河口浅間神社(かわぐちあさまじんじゃ)」があり、今にいたる樹齢千年をこえる神木が、富士山信仰の原点を物語る。凛とした空気に包まれる境内に足を踏み入れると、天をつくがごとき7本杉の巨木が、1200年の悠久の時を超え、私たちを浅間神社の神域へと招き入れる。

背後の山中で清冽なしぶきをあげる「母の白滝」の歴史も平安時代から。富士山を目指すものは、この滝で身を清めたとされる。滝つぼへ降りていくと、水の流れの冷やかさがひしっひしと肌に沁み、神の存在の感触に狼狽し、まるで自分の姿が流れ消えていくがごとし。滝のわきには河口浅間神社の末社「母の白滝神社」があり、富士山の神様「木花咲爺姫命」の姑神「タクハタチチヒメノミコト」が祀られている。聖地にふさわしい空気に包まれる神社一帯の散策は誠に清々しい。展望台から富士山の姿が見えなかったのに未練が残り、帰京まじかの晴れ日に再び訪れたのだった。

今夏、盆明けまではこのようなさえない日和が続いたが、それでも足和田山ハイキングコースから見る西湖の青さ、天上山(カチカチ山)の紫陽花の美しさに胸がきゅんとなった。山梨は温泉の宝庫、村の温泉でおしゃべりしたり、山越えしての湯けむりを楽しんだもの。一日のうちに晴れ間が見え隠れすることもあったが、概して曇り空が多かった。時おり、夏らしい雨が、揺れ動く梢の中から降り注ぐ光景にも風情があったが、やはりお天気のほうがいい。夏は黄色の太陽が良く似合うから、太陽が輝きだしたら、明るい麦わら帽子をかぶって出かけよう〜。

               ああ、黄色い太陽
          黄色い太陽が山頂を照らす時
          瞬時、私は旅人に戻る
          手足の動きが止まり
          目だけが陶酔し
          愛の流れを超える
          これまでの道のりはどうであれ
          ああ、黄色い太陽の下で熱い人になりたい

          遠くを眺める私はさすらい人
          感傷する心が
          光の動きを追いかける
          雲の色が赤まったり
          黄金に輝いたり
          これまでの道のりはどうであれ
          ああ、黄色い空間がひろがってほしい

          黄色い太陽が不安げにゆれ
          無限大の不思議
          好奇が吸い込まれ
          あらゆる日々をつらぬいて
          旅を半歩、先へ進める
          これまでの道のりはどうであれ
          ああ、黄色の空間で肩を抱き合いたい

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カチカチ山展望台から
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河口湖
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山梨・三郷町(みたまの湯)周辺風景
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みたまの湯より八ヶ岳連峰・南アルプス・北岳を望む
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河口湖・大石公園
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河口湖・富士大石ハナテラス
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母の白滝
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母の白滝神社
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樹齢千年を超える杉の樹
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河口浅間神社(かわぐちあさまじんじゃ)
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諏訪神社
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山神社
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母の白滝展望台にて
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posted by 森 すえ at 09:00| Comment(9) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは!
久しぶりの富士山にヤッホーと叫びました!
雲海にかこまれ悠々と・・やはり雄大ですね。
昨日、富士山へ登山してきた方からお土産のお菓子を食べたばかりです!
この雲海もご来光も見れたそうです!
そして樹齢千年を超える杉の樹・・素晴らしいです。
カチカチ山のお団子美味しそう・・食べたいです!
苔むしり、無数の溶岩洞窟がある樹海へも頻繁に心身を運んで楽しんだ様子にうれしいです!
富士山を堪能しました・・ありがとうございました!
Posted by ゼンタロウ at 2017年08月31日 09:54
Posted by ねね at 2017年08月31日 14:03
ゼンタロウさま

早速にご覧くださってありがとうございます。
久しぶりにHPのアップをしましたが、曇り空でしたので、ほとんど富士山の姿がない写真になりました。富士登山をされた方がいますのね。山頂から雲海、ご来光など素晴らしい光景に出合えてよかったですね。
私は9合目までの登山で終わっていますが、5合目からご来光や雲海を眺めたことがあります。富士山みやげは?なんでしたの?おいしかったことでしょうね。浅間神社には樹齢千年をこえる神木の杉が七本あります。ほんと、素晴らしい光景です。カチカチ山の団子を食べたいがゆえ、登ってきましたがホント美味しいです。次回、樹海の写真を載せますのでぜひ、ご覧くださいね。
Posted by 森 すえ at 2017年08月31日 14:03
すーさん

おひさしぶり。すーさんのところは涼しかってのでよかったですね。
こちらは台風がきたり、暑い日が続いてクーラーのかけっぱなしでしたよ。
すーさんの詩をよむと、とtも元気が出ます。私もガンバって俳句をつくりますがなかなかできません。どうしてそんなにすばやく創れるのですか。 
すーさんの帽子、いつも鮮やかできれいですね。私もかぶってみたい・・・。
久しぶりに楽しいお話を聞かせていただきうれしいです。
Posted by ねね at 2017年08月31日 15:49
樹海の中では雨でも傘はいらないとか、散歩も出来る様で嬉しいことですね。ただ、連れの方と一緒でないとちょっと心配です。 雨が続いたあとの詩 『ああ、黄色い太陽』 の感謝の気持ちが伝わってきます。 カチカチ山・河口湖&大石公園、みたまの湯周辺、母の白滝&神社、河口浅間神社などなど綺麗なお写真と紀行文を楽しく拝見させて頂き有難うございました。
Posted by osamu at 2017年08月31日 16:20
お久しぶりです。涼しい高原でお過ごしでしたか。さわやかなご様子をですね。富士山が美しいすそ野を広げている姿、また八ヶ岳や信州の山々が遠望される平野の広がり景色がすばらしいです。白ユリやアジサイ、ハイビスカスなどの季節の花がきれいに咲いて楽しくお過ごしのご様子がわかります。
Posted by ヒロキ at 2017年08月31日 18:23
ねねさま


お久しぶりです。お元気でいらっしゃいましたか。
富士山麓は曇り空でぱっとしない湿気の多い日々でしたが
なるほど、都会の猛暑に比べれば、別天地だったのですね。
クーラーでの毎日はお辛かったでしょう。
詩の創作はほとんどが即興で生まれていますので、じっくり
練ってということがほとんどありません。それだけに気分に
よっての詩作ですから、たまにはもっと幅広い思考もしたいものです。
まあ、何事も身の丈のことしかできませんのでおいおい力量、感性を
あげていきたいものです。
帽子はアメリカ製です。服、小物はアメリカで求めたものが多いですね。
Posted by 森 すえ at 2017年09月01日 08:34
osamuさま

早速にご覧くださってありがとうございます。
そうそ、小雨でしたら樹海の散策は快適にできますので、ほぼ毎日うろうろしていました(@。@)
樹海には東海自然歩道なるウオーキングコースがつくられています。、
大阪の箕面をスタートし、東京の高尾山がゴールのコースですが、
真ん中にこの樹海コースもあります。とてもきれいな散策路ですし、迷うことはありませんが、連れ立って歩くとなお楽しいかもしれませんね。
そうそ、雨が続いたあと、ああ、黄色い太陽よって感じます。こちらこそいつも味わってくださりありがとうございます。
富士山麓での日々も、以前と違い、すっかり近場周りが定着してきましたが、ゆっくりできるので富士山を眺めながらこれも又良しかと。
晴天の下での写真ではありませんので、鮮やかではなかったのが残念ですが自然には逆らえないですね。ご覧くださってありがとうございます。
Posted by 森 すえ at 2017年09月01日 08:49
ヒロキさま

ご無沙汰をいたしておりました。お元気のご様子で嬉しいです。
標高1000mの高地で長期滞在をしていますと、空気の薄さにも慣れてきますが、東京に戻るとまた順応しなければいけませんので、少し大変な面もありますね。ヒロキさんのように山歩きはさほどしていませんが、山麓周辺はほとんどが坂道ですから、よっちらこっちらと歩いています。野草も咲いていますが、カメラなしの散策がほとんどですから、登場する花は庭園での大きな顔の花ばかりです(@。@)まあ、富士山のすそ野であれこれと被写体を探していますが、毎回、似たようなのでたまに高山植物も撮りたいものです。
Posted by 森 すえ at 2017年09月01日 09:02
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