2017年06月02日

オレゴンへの旅(その3)セーラムへ


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今回のオレゴン滞在中、長旅の計画はなかったが、ただセーラムには二泊三日の旅を楽しんだ。セーラムは1851年にオレゴン州の準州都となった後、1857年に市として法人化された。アメリカ合衆国オレゴン州の州都で、同州マリオン郡の郡庁所在地である。ウィラメット渓谷の中心にあり、市の中心をウィラメット川が流れる。おりしもシャクナゲ満開期の美しい都市であった。

200871日時点でのセーラムの推定人口は154,510人。ポートランド、ユージーンに続く州内第3位の人口規模を構える市で、マリオン郡とポーク郡に及ぶセイラム都市圏の中核都市。市内にはウィラメット大学、コーバン・カレッジ、チェメケタ・コミュニティ・カレッジがメインキャンパスを構え、その他、チェマワ・インディアン・スクール、オレゴン盲学校、オレゴン聾学校なども。この町にはすでに何度か訪れているのでとてもリラックスできる。アンティックの時計にアクセサリー、洋服の買い物などを楽しんだ後、タイ料理で夕食の至福時を過ごした。

今回、セーラムに来たのは孫の大学卒業式に出席するためであった。式の前日、コンサートホールで開催される音楽会にも出席をし、孫のフルート演奏に耳を傾けた。題名は「穂波」。名前の通り稲穂が風に揺れる情景をイメージした曲だが、もとは尺八の曲である。これをフルート
で演奏する孫の姿がまぶしかった。東洋の響がコンサートホールに響き、呼応する観客の吐息が熱かった。なんという独創的で神秘的な音色なんだろう!!彼の息吹を間近に感じながら、もはや私の感性を高く超え彼方へといったような・・・一抹の寂しさを覚えつつも、11年間にわたりフルートを習い演奏を続けてきた彼を誇らしくも思った。


式当日の午前、彼のアート作品を観に美術館へ行った。「二つの異文化を結ぶ」と題されたオブジェのユニーク性にちょっぴり驚きながら、うぉぉ〜なかなかいいね!!と喝采。アメリカと日本文化を表す布をつなぎ合わせ、異文化の結合を表現する独創的な作品で、観る人も端切れの布を紐に結んで異文化の世界観に参加していく・・・。デザイン織物を組み合わせたアイデア作品には英文で次のように紹介されていた。

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「ウィラメット大学にはユニークなキャンパスがあり、多くの日本人学生が在住し、アメリカ研修プログラム(ASP, American Studies Program) )を通じてウィラメット大学生と一緒に勉強しています。私はウィラメット大学とASPコミュニティとの関わりを通して、アメリカと日本の文化の出会いがぶつかった時に起こるスリリングなことを体験しました。

この作品は、アメリカ人と日本人のデザイン織物を組み合わせて柔らかい彫刻を作ることで、楽しい、そして時には予測できない事を調べます。観客の方を臨場感あふれる作品の中に座るようにと招き入れると、観客はアメリカと日本の文化の接点を体験できます。


布地を縛る
(しばる)とう行為は、人と神とを結びつけると信じられている日本の神社での占いに部分的に影響されています。日本では「むすぶ」という言葉は物理的につながることを意味しますが、他の存在との関係をつくるということも意味します。この作品では人々は他の参加者と結びついています。観客の方が布切れを既に付いている布切れに結び付けると、それらは象徴的に、又物理的に二つの異なる文化をつなぐことになります。


靴を脱ぎ、畳に座るのは日本式ですが、マットの縁は日本で販売されている伝統的な畳には見られない西洋のデザインです。このように細かいところで文化が交錯していることがこの作品には見られます。この作品は、文化があらゆる方向から人に影響を与えたと同様に、すべての側から観客を囲むように設計されています。」

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私は早速、靴を脱ぎ、臨場感あふれる作品の中に座り、異なる文化を布を結んでつなぎ、アメリカと日本の文化の接点を体験してみた。美術の教師、学生、父兄の皆さんと共に布を結びつけることで異文化の交流が生まれ、新しくも親しみある風が流れたのが嬉しかった。

美術館を後にし、レセプション会場へと向かった。おやや、ご馳走がずら〜りと並んでいる〜!!あれこれと目をぐるぐる回しながら好みの料理をおいしくいただく。ああ〜満足!その後、卒業式の会場へと向かった。4年間、長き歴史をもつ伝統ある学舎で学べたことは本当に良かったと思った。これからの日々は彼自身で切り開き、開拓していかねばならない。一人になり、偉大な遠方をいっぱい担いながら、一歩一歩と歩んでいかねばならないね。


時が向きを変えるたびごとに、思いでいっぱい、別れもいっぱい、楽しい嬉しい、哀しい、苦しいこともいっぱい味わったことだろう。卒業祝賀パーチィをしょうとイタリアンレストランに行ったが満員御礼。この日のめぼしいレストランはどこも思い出を抱える人たちでいっぱいだった。それではインド料理で乾杯!!

翌日、二台の車はヒボ海岸沿いを走って戻っていった。白く波打つ白浜、海は青き 空も青き、心も蒼く、青と白の世界がいっぱいに広がる。私は車中から青と白色の狭間をじっと眺めていた。


    時の連なり

         時が音もなく天から降り

         過去の宝となって積もっている

         時代が去っても

         時の命は密かに潜伏し

         燃え続け

         今、時の連なりの前に輝く

         喜びにあふれ

         悲しみにふさがり

         そんな繰り返しの長い年月ですら

         時空の一瞬

         時の無言の長さに比べ

        人の命は短き断片なれど

        魂が空気に触れ

        光に迎えられ

        今、時の連なりが響きあう


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170513_オレゴン旅行_552_s.jpgセーラム
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街中を延々と走る貨物列車
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コンサートホールでのフルート演奏
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美術館

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アート作品(二つの異文化を結ぶ)
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美術館
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レセプション会場
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卒業式
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大学の卒業式

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タイレストランで
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バーガーレストラン
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posted by 森 すえ at 08:25| Comment(16) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すーさん。お早うございます。
お孫さん。 美しい環境で学び青春を応化してされておられたのですね〜😃  私もフルートや作品直に聴いたり見たりしたいと思いました。彼が感じて育った思いを肌で感じたいと思いました。

りっぱに育ったお孫さん。すーさんの思いを自然と受け継いで、寄り空高く飛び立って行かれるのを
遠くから見守って応援したいくらい素敵なお孫さんですね。

すーさん。は今回可愛く写ています。絵画の前のすーさんにておられます😃
Posted by ねね at 2017年06月02日 08:33
思わず一気に読んでしまいました。
写真にも、見入ってしまいました。

ご卒業おめでとうございます。

感性豊かな、素晴らしい青年に成長されているんだなあ〜と感じます。

サーっと静まり返ったコンサートホールで、繊細なフルートの音色だけが響いてる情景が見えてきましたよ。
聴いてる人たちの細胞に染み込んでいく音色が、聞こえてきました。
Posted by ナオコ at 2017年06月02日 09:18
お孫さんのご卒業おめでとうございます!
記念すべき日に参加できよかったですね!
その前日のコンサート、素晴らしいですね・・次の記述で良く分かりました!
「東洋の響がコンサートホールに響き、呼応する観客の吐息が熱かった。なんという独創的で神秘的な音色なんだろう!!彼の息吹を間近に感じながら」
11年間の練習の成果でしょうか!

卒業式のお孫さんのにこやかな顔にすべてが結集しているようです!
咲き誇る花々、そして美味しそうな食事にヤッホーです!

楽しさいっぱいにありがとうございます!
また元気を頂きました。

Posted by ゼンタロウ at 2017年06月02日 12:25
ねねさま

早速にご覧くださってありがとうございます。
はい、おかげさまでこの日の孫の姿が私の瞳にまぶしく映りました。
長きにわたりアメリカでの生活を楽しくも頑張り通してきただけに、良かったね!と声をかけました。
ねねさんのにも彼のフルートや作品など見ていただきたいです。また、日本でご縁があるやもしれませんので楽しみにしててね。
はい、これからは遠くから見守って応援していきたくおもっています。
あれ、すーさん、今回可愛く写っていますか?!サンキューです(@。@)とても暖かいコメントを頂き感謝です。
Posted by 森 すえ at 2017年06月02日 12:50
ナオコさま

早速にご覧いただきありがとうございます。
「思わず一気に読んでしまいました。写真にも、見入ってしまいました。」・・・嬉しいの一言です。ありがとう!!
そうそ、彼はフルートを長年にわたる修練を積み重ねてきましたので、私から見ますと感性豊かな青年に成長してきたと思います。が、スポーツもサッカー、クロスカントリーなどに、今、アルキメットやっていますので、とても幅広く体験、経験の持ち主、現代の楽しい若者ですね。

Posted by 森 すえ at 2017年06月02日 13:03
ゼンタロウさま

早速にご覧くださってありがとうございます。
はい、無事に卒業いたしました。私たちも式に参加させていただき、思い出いっぱいの日をともに喜び合えましたので感慨深いことでした。。
そうそ、その前日のコンサートでのフルート演奏も聴けて感動しました。長きのフルートへの想いが途切れることなく続いkてきた成果でしょうね。音楽、アートと彼の秘めたる世界を披露してくれましたので、おかげさまで彼のことがより深く理解できてよかったです。

Posted by 森 すえ at 2017年06月02日 13:23
お孫さんがもう大学卒業ですか。おめでとうございます。フルートの演奏もされ、ユニークな美術札品も制作されて素晴らしいですね。新出発の門出を祝すようにシャクナゲや藤が華麗に咲くセーラムでの日々は感激のひと時でしたでしょう。(うらやましいばかりです。私は妻とともに4月に生まれた孫の子育て支援に追われております)
Posted by ヒロキ at 2017年06月02日 20:08
ヒロキさま

早速にご覧くださってありがとうございます。はい、おかげさまで孫は大学を卒業いたしました。長年のアメリカ学生生活を通じ、彼はサッカー、クロスカントリーなどに、いま、アルティメット・フレスビーなどスポーツをし、多方面な行動をしてきましたがフルートを奏でることも大切なライフスタイルのようでした。5月はシャクナゲの満開時ですので彩ある門出を迎えられて良かったです。
ヒロキさんはすでに大きいお孫さんがもおられますが、新しいお孫さんも加わりよかったですね。どうぞ充実した日々をお送りくださいさいませ。
Posted by 森 すえ at 2017年06月03日 05:09
セーラムって初めて聞く都市です。
もちろん外国にはほとんど行っておりませんので
無理ないのですがね・・・
お孫さんの、大学卒業式に出席され・・・良かったですね
おめでとうございました。音楽界にも出られ
緑の美しい景色とお花写真を見せて貰え
有難うございました。 
Posted by ちごゆり嘉子 at 2017年06月03日 17:47
ちごゆりさま

ご覧くださってありがとうございます。
セーラムはオレゴン州の州都で郡庁所在地でもありますのよ。
ちごゆりさんのお住いの地も自然豊かでがありますが、セーラムもしかりで美しいところです。おりしも5月はシャクナゲの花の開花時期でしたので、セーラムだけではなくあちこちできれいに咲き誇っていました。
>おめでとうございました。音楽界にも出られ。
ありがとうございます。孫の卒業式、フルートの演奏コンサートに出席をしてまいりました。
Posted by 森 すえ at 2017年06月04日 08:43
森 すえ  様

おはようございます!
このたびは、お孫さんがセーラムの大学を卒業された由、誠におめでとうございました。 その立派な席にご臨席・拝見されその喜びがこちらまで十分に届いてきましたよ! また、その前には彼のフルート演奏やアート作品をご覧になり何重もの喜びだったことでしょう!
以前に、彼が「道なき道を作ってくれた」と喜んでレポートされていたことを思い出します。
本当におめでとうございました。御礼!  

osamu
Posted by osamu at 2017年06月04日 09:55
osamuさま

ご覧くださってありがとうございます。
はい、おかげさまで孫は大学を卒業いたしました。ご丁寧なお祝いの言葉をいただき嬉しい限りです。式の前日にはフルートの演奏も聴けましたし、アート作品にも触れることがことができ、本当に良かったです。そうそ、彼は高校のテーマ課題に取り組んだとき、森の道なき道を切り開き散策路を創りましたたが、後日、私もその道を歩きながら「ようやったなぁ〜」と感慨深かったのを思い出します。これからの進むべき道も切り開いていかねばならないので、その時の体験が役立ってくれることを願っています。
Posted by 森 すえ at 2017年06月04日 12:58
今日、お会いさせていただいた下津真子です。


先ほどは、お電話ではありがとうございます。最後、おばあちゃんに電話変わって、お礼言えずに申し訳ないことになかったです(>_<)

今日は、本当に本当に初めまして、お会いする事が出来てとてもとても感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんお話聞かせていただいて嬉しかったです。本当にありがとうございます。
また、おばあちゃんの展示行きたいと行っていたことも、すぐに調べて下さってありがとうございます。

それから、本当に本当に最後の最後まで気にかけて下さって、本当にありがとうございます。
明日、羽田空港へ搭乗時間に遅れないように時間に余裕持っていきます。

本当に今日は、私の方が出会うことが出来て嬉しい気持ちで、もっと一緒に居たかったです!(*^^*)東京は、私の第2の故郷で、懐かしくて大切な場所です。
だから、また東京きます。その時はもし良かったら会ってもらえたら嬉しいです。

私の働いている会社の、大阪、泉州タオルのもハンカチも買っていただいて本当にありがとうございます。これから、暑くなりますので、冷たいタオル使っていただけたら、嬉しいです。

本当に感謝は尽きませんが、はじめてだったのに、出会えて仲良くなれて良かったです。離れていても心はおなじですよ(*^^*)

わたしも人から学べる人になっていきたいとおもいます。これからもよろしくお願い致します。
Posted by 下津真子 at 2017年06月17日 19:56
下津真子さま

うぉぉ〜!早速コメントを頂きありがとうございます。
昨日の出会いは、とても大切で楽しいものでした。人と人を結ぶ、国と国と結ぶ、文化を結ぶ・・孫の作品テーマでもありましたが若い人の出会いは異文化にもにた新鮮な空気の触れ合いでした。ご丁寧なお言葉を頂き感謝です。東京へ来られた時は気兼ねなくご連絡くださいね。幸代さんにテル番号をお聞きになって、気楽にリンリンリり〜ンです(@。@)
Posted by 森 すえ at 2017年06月18日 05:14
今日はありがとうございました。 先輩、お元気そうで、一層若々しくって、刺激をいただきました。 
お孫さんのご卒業おめでとうございます。
作品、とても興味深く見せていただきました。畳と、天蓋のような布の間の空間がとても印象的です。無限に広がる空間は、そこに起りうることの、つながりの可能性も無限であるとのメッセージのように思いました。アメリカの生活では、きっといろんな経験されたと思うのですが、すべてを血肉にされたような逞しい、大人の表情をされていますよね。素晴らしいですね。益々のご活躍を期待、確信します。
先輩と話していて、なんでも率直に言ってくださることがありがたいなあと思いました。自分で言っておきながら、忘れていることも多い私で・・・しかも、確かに、かなり生意気な・・・気づかせていただいて感謝です。
次は、また半年以上先になりますが、またお会いできるのを楽しみにしています。
Posted by Kasia at 2017年06月26日 23:11
kasiaさま

早速に読んでくださってありがとうございます。
昨日の談笑、最高でしたね。ホント楽しかったです。
あなたこそいつもお若くて前向きで生き生きされいるので、私も刺激を頂いております。作品の感想、それに伴う彼への想いやりを頂きうれしいです。こちらこそ、いつも本音で話す私を柔らかく受け止めてくださるあなたを尊敬しています。素敵な友人を持つ私は幸せ者と改めて実感し、半年後にお会いするのを楽しみにしています。
Posted by 森 すえ at 2017年06月27日 08:58
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