2017年09月14日

北海道への旅(その2)美瑛(びえい)・色彩の丘〜旭山動物園

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今回の旅中、晴れ、曇り、小雨とくるくるかわる空模様。青い晴天での写真はあまり期待できなかったが、それでも大雨にも稲妻にもあわず、まあまあの天気でラッキーだった。バスは千歳から夕張を通過し富良野へ向かった。車窓から夕張の大自然を見つめながら、ガイドさんの夕張メロンの説明に耳を傾けた。今までに夕張メロンを二度口にしたが、夕張メロンには愛と涙の記憶が刻まれている。メロンの一つは、友人の娘さんからで、もう一つは夕張の友人から頂いた。両方ともそりゃ〜美味しかった。あまりのおいしさに、しばし息を止めてしまったほど。お・い・し・い!!

バスはラベンダーで名高い富良野市に入った。富良野は北海道の中心「北海道のへそ」とされ、富良野小学校の校庭脇に「北海道中央緯度観測標」という丸いボールと、高さ4mほどの大きな石碑がある。車窓から「へそ地点」をちらりと見ながら、富良野市に隣接する「ファーム富田」へと向かった。そこは日本最大級のラベンダー畑があり、毎年、約100 万人の観光客が押し寄せる人気スポットである。が、ラべンダーの季節は過ぎていたが、僅かに残る紫色の畑と香りが冴えていたのでラッキーだった。

ファーム富田の歴史は1958 年ごろから。当時は香料の抽出のみを目的に、ラベンダーが栽培されていた。しかし1970 年代ごろ、安価な輸入香料があらわれ、富良野地域全体のラベンダー産業が衰退。ファーム富田も苦境に陥ったが、「ラベンダーを残したい」という情熱はふつふつと燃え続けた。1976 年、ラベンダー畑が国鉄のカレンダーで紹介され、観光地として知られるようになった。当初はひとつだった花畑も増設され、ラベンダーの栽培面積は約15 ヘクタール(東京ドーム5 個分)と、日本最大級のスケールになった。

ラベンダーの他、ポピー、コスモス、カスミ草などの花々も大切に育てられており、園内には休憩所の「ポプリの舎」、「香水の舎」、「花人の舎」、「蒸留の舎」、「ポピーの舎」などもある。あいにく広大なラベンダー畑を見ることはできなかったが、どの花も畑からの息吹をうけ可憐に咲き、遠くから来た私たちを笑顔で迎えてくれていた。ウエルカム!!こんにちは!

上川郡美瑛町にある「展望花畑 四季彩の丘」はパノラマロードの小高い丘にあった。7 ヘクタール(東京ドーム3 個分)もの広さを有し、ラベンダーやルピナス、コスモス、ヒマワリなど年間約30 種類の草花が、丘全体にカラフルなじゅうたんのように咲く花園である。園内には農産物直売所やお土産販売所、レストランなどもあったが、私はアルパカ牧場で餌やりを楽しんだ。かなり以前、ペルーに旅をした時、アンデスの山岳で、アルパカの可愛さを初めて知ったのを思い出しながら・・・。

さあ、次なるお楽しみをしょう〜と、園内を巡る四季彩ノロッコ号に乗り込んだ。白樺に囲まれた花畑を歓声を上げながらの花めぐり。ほんと、目も覚める色鮮やかな花のパッチワークだった。広い大地に広がる美瑛の丘。その美しい景色は自然だけではなく、さまざまな野菜や穀物、お花など、人の手で創られたロマンチックな丘風景でもあった。うぁ〜綺麗!

その後、バスは旭川へと急ぎ、午後、旭山動物園に着いた。動物君はお昼寝中かな!と案じつつ園内へと。今回の北海道へ出かける第一の目的は旭山動物園だった。日ごろ上野動物園へ足しげく運んでいるが、大阪の天王寺動物園、名古屋の東山動植物園、よこはま動物園ズーラシア、千葉動物園などなど、いろんな動物園を訪れているので、北海道の旭山動物園にも来たかった。どきどき、わくわく。や〜い、やっと来たよ〜!

日本国内だけではなく海外からも数多くの観光客が訪れる旭山動物園。寒冷地域に生息する動物の飼育繁殖に実績がある。国内で初めて飼育下での自然繁殖に成功した動物にホッキョクグマ、アムールヒョウ、コノハズクなどがいるが、日本の動物園で一般的な、動物の姿形を見せる「形態展示」ではなく、行動や生活を見せる「行動展示」を第一義とされる由。ペンギンのプールに水中トンネルを設けたり、自然に近い環境の中を自由に動き回れるなど、動物たちが動き、泳ぎ、飛ぶ姿を間近で見られる。

「ここでしかみられない」のは、冬のペンギンの運動不足解消から始められた雪の上の散歩。ひょこひょこ、よちよち。起伏のある自然形態を利用しているので、大きな樹々や野草がいっぱい。まるで自然林のただなかの雰囲気があり、通りぬける風も心地よく、幸福に満ちあふれた傾斜面に、ゆるく、斜めに陽が射したり、柔らかな小雨が降っていた。
テナガザル、クモザル、オランウータン、チンパンジ、シマフクロウ、ホッキョクグマ、キリン、カバ、ペンギン・・・などなどを散策気分でぶらぶら見て回った。生きものたちが、旭山の麓にさす太陽の光線に反応しながら繊細に、強靭に幅広い能力をつけている姿に元気をもらった。

その夜、札幌のアパホテルで一泊。翌朝、札幌市内見学。札幌市時計台〜北海道庁旧本庁舎〜大通公園を抜けるお決まりの散策コースをぶらぶら。東西に1.5km 続く長い公園で、噴水・花壇・遊水路などを見やりながら、最後に啄木像と歌碑にであった。「しんとして幅広き街の、秋の夜の、玉蜀黍の焼くるにほひよ  啄木」。
啄木は、「札幌は寔に美しき北の都なり、アカシヤの並木を騒がせ ポプラの葉を裏返して吹く風の冷たさ、札幌は秋風の国なり」と歌っているが、確かに札幌って一種独特の風情がある・・・。

旅の最後を飾る街は小樽だったが、昨年、十分に見学したので、今回は運河沿いにある倉庫を改良して行くられた小樽運河食堂でラーメンを楽しみ、後のフリータイムは、港、鉄道、にしんで栄えた小樽を眺めながら、コーヒータイムで過ごした。・・・我、小樽に再びきたり、人の行き交う街中で、今、旅愁が流れる・・・。
        
      執着を離す

      今、捨てよう拘りを
      この手の中にある意識するものを
      今、捨てる用意をしょう
      何も持たない軽い手にすれば
      きっと開放されるに違いない

      今、開こう握りこぶしを
      硬いかたまりを手から離そう
      手のひらに太陽があたり
      10本の指が柔らかくほぐされ
      赤み帯びた指先に血がめぐり
      新しい希望も招くことができる

      今、捨てよう拘りを
      この手の中にある意識するものを
      恐れずにこの手から離そう
      執着なき自由な手になれば
      陽とさわやかな風が手にあたり
      その手を広げ深呼吸ができる

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170908_北海道旅行_156_s.jpg占冠(しむかっぷ)道の駅
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夕張メロン
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富良野小学校校庭・北海道中央緯度観測標・高さ4mほどの大きな石碑
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富良野ファーム富田
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四季彩の丘
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アルパカ牧場
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旭山動物園
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カピバラ
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ワオキツネザル
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チンパンジー
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ヤギ
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カバ
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アザラシ
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ゴマフアザラシ
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キングペンギン
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イワトビペンギン
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ホッキョクグマ
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オオカミ
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ミンリンオオカミ
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ワシミミズク
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エゾリス
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札幌・アパホテル
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札幌市時計台
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北海道庁旧本庁舎
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大通公園
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石川啄木像と歌碑
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小樽運河食堂
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2017年09月12日

北海道への旅(その1)支笏湖〜洞爺湖へ

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9月7日、旅に心を求めて北海度へ2泊3日の旅へ。羽田空港を飛び立った飛行機は1時間半後、新千歳空港に着陸。あれれ、思ったより暑いと感じながらバスに乗り込み、先ずは千歳市にある支笏湖(しこつこ)へ。

支笏湖は、琵琶湖に次いで2番目の貯水量を持つカルデラ湖。最大水深363mで日本で2番目に深い湖(一番深い湖は田沢湖(たざわこ)で最大水深423m)。また、支笏湖は、カルデラ湖としても道東の屈斜路湖(くつしゃろこ)に次いでの2番目と、全国2番目の冠がつく湖である。

支笏湖をぐるり取り巻くように、恵庭岳(えにわだけ)風不死岳(ふっぷしだけ)樽前山(たるまえさん)の三山が聳え、風光明媚な湖をさらに盛り上げる。コバルトブルーの水中を眺めよう〜と、観光船に乗船。湖の水面下には「柱状節理(ちゅうじょうせつり)の、切り立った崖のような光景が広がっている。これはカルデラ生成時に、マグマが急激に冷やされ収縮した際にできた割れ間で、荒々しい岩の造形美はカルデラ湖の特徴。水中で陸地で崖が迫る光景には美と迫力がある。運がよければヒメマスも見れるとか?あぁぁ群れだって泳いでる魚?スピードが速くてわからない〜。

湖をかこむ緑の自然とブルーの湖水のコントラストが何とも言えない美の雰囲気を醸していた。支笏湖観光を存分に楽しんだあと、さらに西部に位置する洞爺湖へと。洞爺湖の面積は日本で9番目、カルデラ湖としては屈斜路湖、支笏湖に次いで日本で3番目の大きさでほぼ円形の湖。洞爺湖を眺めるのは、今回の旅が初めてではなく、昨年も旅の途中、支笏洞爺国立公園を通過しながら、洞爺湖を取り囲む道を歩いてみたくなったのを思い出す。澄み渡った道の上で、樹々の穏やかな影の戯れる風情を息もつかずに眺めていたのが懐かしい。前方に見隠れする有珠山・昭和新山を追いかけながら、湯けむりに包まれながら洞爺・湖畔亭に入った。

湖の中央に浮かぶ4つの島をまとめて中島と呼ばれる。これは5万年前の火山噴火に伴って形成された溶岩ドームと火砕丘の集まり。中島にはエゾシカが多数生息しているが、元来島に生息していたものではなく、日高地方から1957年にオス1頭、翌年、メス1頭がこの島に導入されたことから増えたが、食料となる島内の植物の減少により、数の増減を繰り返しているそう。さて鹿ちゃん、今、仲間は多いの?少ないの?

洞爺湖といえば、2008年、「第34回主要国首脳会議」(北海道洞爺湖サミット)が、洞爺湖町の山の上にあるザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパを会場にして開催された。立地が山頂にあるので、眺めが良く、美しい湖や迫力ある火山などダイナミックな自然を間近で体感できる観光スポットが選ばれたのも合点がいく。が、霧が出やすい場所。サミット中も洞爺湖は霧につつまれ見えなかったとか・・・。その夜、洞爺湖の絶景を堪能した。湖上32mの露天風呂から洞爺湖、きらきら輝く星をながめながら身も心もリラックス。まさに天空のお風呂だよ〜と至福のため息。

20 時30 分に出港する花火遊覧船「エスポワール」号に乗船し花火クルーズへ。湖に浮かべた船上から、次から次へと大輪の花を夜空に咲かせるが、遊覧船は花火打ち上げ船と共に移動するので見ごたえがある。水面に映る花火と、夜空の花火がドドド〜と交互に打ち上げられたび、湖岸から「わぉ〜」と歓声が起こり、船上からも「うおぉ〜」と呼応する。水面で扇形に広がる水中花火が描く瞬間、胸がキュンとなった。この感動、いつか、あの時の花火も良かったね、と思いだすに違いない。・・・華麗な花火が消え去り、やがて月と星が輝くしじまの宇宙が広がっていった。

翌朝、洞爺湖温泉を後にし、伊達インターチェンジから中央自動車道へと入り、室蘭〜登別〜苫小牧〜千歳〜夕張を通過し、占冠(しむかっぷ)方面へ。そこからバスは富良野へと向きを変え北上した。
             緑の光景

            そこで私は、小さな花をかき分け
            湖がよく見える樹々の中へ
            緑よ 緑の風よ 緑の水面よ
            私は緑の一葉を口の中へいれ
            奇妙な味をかみ締めながら
            さらに、湖を追っかける

            若者は対岸の山を求め
            緑の葉と緑の花にからまれながら
            鈍い光を放つ頂きを瞳のなかへ
            緑よ 緑の風よ 緑の山よ

            二人は同じ空間を見つめ
            異なる緑を追い求めながら
            これから何度生き生きした緑に出会えるのか
            と、湖と山の麓で緑を追っかける

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170907_北海道旅行_511_s.jpg支笏湖
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風不死岳(ふっぷしだけ)
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観光船
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柱状節理(ちゅうじょうせつり)
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柱状節理(ちゅうじょうせつり)
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ヒメマス
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熊の敷物
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烏のポーズ
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ナナカマドの木
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夕暮れの洞爺湖
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観光バスの2号車の添乗員さんと
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洞爺・湖畔亭
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洞爺湖・花火遊覧船「エスポワール」号
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洞爺湖の朝明け
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朝明けの中島
posted by 森 すえ at 08:44| Comment(12) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月04日

富士山麓をぐるり散策(その2)すすきがなびく風景の中で


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盆明けから陽射しが射す日が続き、ああ、よかった!と思った。だって時たま山麓の樹の葉が、秋を待たずに、赤や黄色に移ろうのを見ると、わびしくなってくる。さあ、富士山を眺めに出かけよう〜。だが、夏の富士山は大体がかすんでいるので、陽が射す山麓へとカメラを抱え歩くが大概ぼやけている。まあ自然には逆らえない。姿が見えるだけでも幸せ!

ある日、白樺、杉、赤松が続く奥地へとさらに入り込んでいくと、野草の花畑に出くわす。月見草、ススキ、ヒルガオ、萩、野菊、合歓の木の花が可憐に咲いている。まさに人里離れたユートピア。暦もなく、心の安らぎと陽が満ちる空間で、あくせく考える必要な何もない。都会と山麓のまるで異なった時間の流れが、一つの原風景をよぎり、輝きの中で落ちていくようだった。一歩一歩と人里離れた桃源郷にたどり着いたが、後日、再びこの地にこれるのかな?と、ふと思う。桃源郷って探し当てるものではなく、その時、自分自身の心の渇きが求める風景だから、たとえ、再び眺めても今のような美意識の存在はないかもしれない。

富士登山の出発は、富士山駅近くの「金鳥居」をくぐり「北口本宮富士浅間神社」へ向かう参詣道を往くことから始まる。そして中の茶屋で一服し、馬返し、二合目、三合目と山頂を目指して登っていく。私は6合目までの石段登りを何回か楽しんだが、近ごろは中の茶屋から浅間神社へ下ったり、馬返しまで登ったりと、中の茶屋を起点に原野をうろうろすることが多い。今回も中の茶屋から浅間神社への4,5キロのウオークを楽しんだ。中の茶屋で出会った登山家から一緒に登りましょうって誘われたが、とんでもない。とても無理。山麓で富士を愛で、花を愛で、時を愛でたらそれでいい。どこを歩いても富士山に抱かれていると思えるから。

山中湖近くの花の都公園ではひまわり、百日草が綺麗に咲いていた。明るい顔でニッコリ笑うひまわりは、まさに黄色い夏にふさわしい。河口湖から西湖へ回ると、音楽の合宿訓練中の若者が、ブースカブースカとラッパを吹く光景も夏らしい。微かに映る坂さ富士に感嘆し、久しぶりに見た富士の美しさに胸が躍り、西湖を挟んで富士と私の微笑が対峙する。

河口湖美術館で「ダリ版画展」が開催中だったので思わず入館。サルバドール、ダリの芸術に触れる機会が結構あり、スペインのフゲラスにあるダリ美術館へは2度訪れた。ダリらしい個性的で面白い作品が天井からぶら下がっていた。又、10年ほど前、磐梯会津高原にある諸橋近代美術館でもダリの絵画・彫刻・版画などの作品を鑑賞。磐梯山を臨む、美しい庭園に囲まれた美術館でひと時を楽しんだのが懐かしい。今回のダリの版画は柔らかい時計などの作品に、地獄、天国・・・人間の生と死の本然の姿を表現していたように思え、印象に残るダリ展にしばし陶酔した。

夏の終わり、静岡の友人が樹海を歩きたいと仲間を4人連れてやってきた。8年ほど前、西湖の背後に聳える毛無山の中腹で、友人と知り合い、それ以来、友誼を重ねてきた。今回、樹海のウオークを希望する友人とその仲間とのハイキング。先ず、風穴から野鳥の森の往復5,2キロをウオーク。さらに風穴から氷穴までの往復3キロへ歩を進め、トータル8キロ強の樹海コースを堪能した。鳴沢道の駅で昼食後、我が小屋へと移動。和気あいあいとひと時を楽しんだが、たわいない話が仲間意識で温まるのを実感した。ほんと、ほんと、楽しかったよ〜!!
翌日、私たちは、滞在中のいっぱいの荷物と、夏の思い出を車に乗せ、東京へと戻っていった。さあ、次の富士山との出会い紅葉の季節かな?
        旅のおわりに 
     富士山麓の旅は終わった
     余韻を残して終わった
     歴史を学び遺跡を学び     
     地形を学んだ

     世界は広いと新たに思う
     異文化の面白み
     自然が織り成す風土の違い
     植物も動物も都会と何処か違う
     
     山麓は明るく 美しく
     空も青く澄み
     人も話す言葉にとげは無い
     太陽と仲良く歩いた神社めぐり
     記憶に残る旅であった

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富士パインズパーク
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170818_中の茶屋・他_59_s.jpg中の茶屋
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北口本宮富士浅間神社
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花の都公園
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花の都公園
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西湖
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てくてく橋
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河口湖
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河口湖木の花美術館
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河口湖美術館
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樹海
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樹海散策仲間と
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鳴沢村周辺
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posted by 森 すえ at 04:55| Comment(8) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする