2017年02月25日

関東周辺をぐるりと散策(その4)代々木公園の桜


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 日常、私の散策コースは、代々木公園を横切りながら明治神宮へと向かうことが多い。昨日もそうだったが、公園の遠景に鮮やかな色あいの光景が眼に映った。あれ、あのピンク色は梅の花?いや、もしかしたら桜かもしれないと胸が騒いだ。それっ!と木々の隙間からもれる香りを感じながら奥地へ足を運んだ。大空の光のはてに桜の花は咲いていた。すでに満開期をすぎ葉桜となりつつあったが華麗に咲いていた。うぉぉ、なんと美しいこと!数本の河津桜の一角だけが紅く輝いている。しばしうっとりとしたが、すぐにカメラなしの今が悔やまれた。

 翌日、強風が吹いていた。昨日見た桜の花も、おそらくはこの雨と風で散ってしまうだろう。残念。と消えゆく面影を払拭できなかったが仕方がなかった。用事を済ませた午後、強風はまだ揺れていたが、心の空間に鮮やかな桜が蘇ってきた。そうだ、今一度、代々木公園に行ってみょう〜。

 多くの人々の周りを、桜の麗しい香りが流れていた。満開期の過ぎ去るのを待っていたかのように新芽が輝いていた。桜はたぶん、美しい花びらを放ちながら、葉に時の到来を知らせるのだろう〜が、とにかく今、桜は満開。まぶしい樹であった。花びらが柔らかく重なりあい、可憐なピンクの色合いはピュアな風情をかもしだし、伸びやかな枝先までも花は惜しみなく垂れ下がり、 ふんわり真綿のような花びらは、しなやかな枝に、淡く浮き立っていた。

 代々木公園の桜は主に3月下旬ころから開花するソメイヨシノで、今、開花中の桜は河津桜であった。公園には木々がいっぱい、オゾンがいっぱい。中央付近には噴水広場があり、それぞれの人々がこの公園で自分の「時」を持っている。見れば、青春のこころが満ちてるって感じでいつも嬉しくなる。私はやさしさの流れの中に溶かされながら感動を胸に秘めながら早桜にお別れをした。
          さくら
         別れと出会いが交差する春
         泣き笑う人の思い出を
      さくらの花びらは
         甘美の魔力で永遠に包み込む

         舞い落ちるさくらの花びら
         美が街路に映すとき
         春の装いを短命に濃縮させ
         ときめきの真髄をあらわにする

         すべてを吹き落す潔さ
         感動を与える柔と剛の気質は
         生を鮮烈に燃えつかせ
         耀き方を知る眩しい木となる
         ああ、さくらの微笑、春の微笑・・・
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メジロ
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2017年02月18日

関東周辺をぐるりと散策(その3)上野・寛永寺〜動物園

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 外地に滞在中の友人が一時帰国したので、武蔵野市にある井之頭(いのがしら)公園で会うことに。早朝、待ち合わせ場所のボート乗り場へと向かったが、途中、あれれ、と惹かれる光景に出合う。「鉄棒おじさん」のスゴ業である。68歳の鉄棒おじさんは、ちょっと変わった方法で鉄棒をするのでNHKでも放映された。私はくるくると体を自由自在に回す姿に魅せられ、「すごい!と拍手した。おじさんいわく「3年前、子どもの時に好きだった鉄棒を始めてみたが、なかなかカンはとり戻せなく、逆上がりに1年かかった。が、毎日練習している内に難しい技がどんどん出来るようになっちゃって・・・。」と満面の笑みを浮かべ余裕たっぷり。はい、人間、いくつになっても諦めないほうが良いようですね〜。

 9時30分、友人と落ち合い、先ず、自然文化園にある水生物園を散策することに。水鳥やその卵などを見ながら、へぇ〜、カリガネの卵って結構大きいねと、あれこれわいわいと観察したあと、陸橋をわたり動物園にも行ったが、早朝ってこともあり動物はあまり見かけない。うろうろ歩くうちに、友人は「像のはな子」の獣舎を見たいと言った。

 69歳で亡くなったアジア象のはな子は、1947年、タイ王国で生まれ、日本にやって来るまでバンコクの農園で暮らしていた。その後、「戦争で傷ついた子どもたちの心をいやそう」と、第二次大戦後、初めて日本にやって来た。最初は東京・上野動物園で飼育され、昭和29年からは武蔵野市の「井の頭自然文化園」に移された。祖国を離れ、慣れない環境のもと、いろいろ事故を起こし飼育員を困らせたはな子だったが、戦後の日本を元気づけ、多くの人に親しまれた像であった。2016年5月26日、死亡。もし願いがかなうならもう少し生きていてほしかった。と友人は言った。
 
 数日後、上野公園へ行った。寛永寺(かんえいじ)へお参りする前に丘の上にある「上野大仏」へ。丘への階段を登ると、正面に大きなパゴダ(仏塔)があり、左側に大仏さまの顔面部がどどーんと迫ってきた。壁に埋め込まれレリーフは、通常の大仏のイメージとは全く違いインパクト大。もとは高さ約6メートルの釈迦如来坐像だったが、度重なる罹災により損壊し、現在では顔面部のみがレリーフとして保存されている。上野大仏さまが造営されたのは1631年で高さは約6mだった。奈良東大寺の大仏さまの高さは約18m、鎌倉大仏さまは11mだからそれらと比べるととても大きいとは言えないが、当時この地に高さ6mもの大仏様が鎮座されていた様子は圧巻に値した。

 最初、大仏さまは粘土で造られたが、その後青銅製の釈迦如来坐像になり、大仏殿も建造された。が、その後、火災や地震に遭い何度も修復されたが、1923年、関東大震災で頭部が取れて落ちてしまう。そのうえ、第二次世界大戦のさなか、金属供出令により胴体と顔面以外の頭部が日本軍に供給するなど、上野大仏さまの運命は数奇だった。今や、元の姿を見ることが出来なくなった上野大仏さまだが、1967年、大仏殿の跡地に薬師三尊像を本尊としたバコタ(仏塔)が建立され、1972年、寛永寺で保管されていた顔面部をレリーフとして安置された。

 上野大仏さまに降りかかった幾多の災難から”これ以上は落ちない”として合格祈願のスポットとして合格祈願にやってくる人が急増。大仏さまのお顔に触れると更にパワーがいただけるとかで、管理している寛永寺の方も「是非お顔に触ってください」と言われた。私はお顔を触りながら「ん」のお守り袋も買った。「ん(運)」は運ぶと読むが、では何を運ぶのか?それはあなたの「行い」。過去の行いが今に運ばれ、今の行いが将来に運ばれる。よく運がよい、運が悪いと言うが、それは過去の行いが、今に運ばれてきただけ。もし、あなたが、これからの運気を上げたければ、それなりの「行い」をすることです。・・・と説明に書かれていた。

 その後、恋愛や縁結びにご利益があると言われる花園稲荷神社をお参り。赤い鳥居が連なりとても綺麗な境内に、はや、カンザクラが咲いていた。ああ、春の香り!と華やかな気分に浸りながら、「東叡山寛永寺弁天堂」へと回った。
 弁天堂は、寛永寺の伽藍の一つ。弁天堂に祀られている弁財天は、谷中七福神の弁財天で、上野王子駒込辺三十三ヶ所観音霊場30番札所。平日だったが多くの人々が参拝していた。友人と私は、チリーの方たちとしばし談笑。何せ、スペイン語での会話だから、彼らもリラックスしているようだった。次に「上野寛永寺別院清水堂」へお参り。石段を上り清水堂の舞台に上がると,月の輪から不忍池に浮かぶ弁天堂が見えた。広重は「江戸名所百景 上野山内月の松」として描いているが、月の輪から見る眺めは誠に風情があった。

 旧寛永寺五重塔は、寛永8年(1631年)に江戸幕府の重臣土井利勝が、東照宮造営にあたり寄進した塔である。その後、寛永16年(1639)に焼失したが、昭和33年(1958年)再建された。五層全体が和様式で、九輪までの高さは約36m。重要文化財に指定されている。当初、上野東照宮の中に建てられていたが、後に寛永寺の管轄となり現在は上野動物園の中に建っている。先だって東照宮の冬牡丹を鑑賞したおり、柵越しに見る事は出来たが、今回は動物園内からパチリと逆光ながら撮ってみた。まじかに眺めると、なるほど、非常にバランスのとれた美しい塔だと思った。
 
 ジャイアントパンダと像さんに朝のご挨拶をして回る。おはようリーリー、しんしん。晴天の下、笹をぱくつくパンダをパチリ。そして次に像さんにも乾杯した。どちらも元気よく動き回っていたので嬉しかった。上野公園では大道芸人がいろいろと技を披露している。私たちはマケドニアのチェロ奏者ペレの演奏にうっとり耳を傾けた。そして音楽の後は美術だと、国立西洋美術館でデンマークの近代美術の絵画の数々を鑑賞したのだった。

 その後、欲を持って国立科学博物館で「ラスコー展」も見よう〜と足を延ばした。クロマニョン人が残した洞窟壁画が、2万年の時を超え今、東京に出現している。今、私は洞窟壁画の最高傑作をまじかで体験している。素晴らしい壁画だけでなく、ヨーロッパ芸術の始まりや、クロマニョン人の正体を解き明かすことができた。色彩の豊かさ、技法、600頭も描かれた動物の数の多さに驚いたが、壁画の正確さと物語性に惹かれた。まさに石器時代のラスコー洞窟の芸術は驚異的な素晴らしさだった。
 
 数日後、世田谷美術館で「花森安治の仕事」展へ行った。朝ドラの「トトねーちゃん」に登場していた編集長、そう、取材、執筆、政策、宣伝まですべてを手掛けた花盛安治が「暮らしの手帖」で庶民に向けて発信したメッセージの展示だった。デザインする手、眼、日本の暮らしをかえた希代のマルチ・アーィストの素晴らしさに、改めて心と耳を傾けたのだった。
 美術館へ向かう道すがら福寿草が咲いていた。この冬から春にかけて芸術に触れる機会が多くあったことに、「幸福、祝福」の花言葉をもつ福寿草に出会ったことに感謝した。
            A・B・C・D・E

            シンシンシ〜ン
            雪が舞う夜思います
            今日の太陽の恵みは(E)だった
            月の光は(D)で
            あなたの光りは(C)
            だから宵の詩は(B)となる
            ピカピカピ〜ン
            晴天の朝思います
            今日の太陽の光は(A)だろう
            星の輝きも(A)で
            あなたの愛は(C)
            だから今宵の詩は(B)となる
            ボソボソボ〜ン
            携帯メールに乾いた言葉
            そんな夕べに思います
            今日の太陽の恵みは(A)だった
            星も月も(A)ですね
            あなたへの期待は(E)
            だから今宵の詩は(A)となる
            ブルブルブ〜ン
            冷えた二月に思います
            太陽も月も星も澄んで潤い(A)
            あなたに(A)の約束は・・・
            だから詩は(A)で春をよぶ

170202_井之頭公園_19_s.jpg井の頭公園
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鉄棒おじさん
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自然文化園にある水生物園
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カリガネ
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カリガネの卵
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井の頭公園で
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上野大仏

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花園稲荷神社
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東叡山寛永寺弁天堂にて
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上野寛永寺別上院清水堂

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清水堂の月の輪
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清水堂舞台の月の輪からの眺め
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マケドニアのチェロ奏者ペレの演奏
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上野動物園
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旧寛永寺五重塔
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ジャイアントパンダ・しんしん
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パンダ・りーりー
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国立西洋美術館
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マールテン・ド・ホォスの最後の晩餐(常設展より)
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ピカソ
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国立科学博物館・ラスコーの洞窟壁画(ラスコー展より)
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世田谷美術館
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世田谷美樹間・花盛安治の仕事展より
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世田谷美術館への散策路にて
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posted by 森 すえ at 15:38| Comment(8) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月06日

関東周辺をぐるりと散策(その2)吾妻山公園の菜の花

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 2月4日、立春。暦の上で春が始まる日となるが、1月下旬から無性に春の陽が恋しかったので、穏やかな春日和に小躍りする。こんな日には春の花を見たいと空を見やり一思案。うぃぃ〜と真っ先に連想するのはやはり菜の花。黄色の花はまさしく春色と眩しい光景が瞼にクローズアップし、神奈川県二宮町にある吾妻山(あずまやま)の菜の花が頭に浮かぶ。さあ、今年も見に行こう〜と、東海道線下り電車で「二宮駅」へと・・。

 今回は、「富士山も見たい!」と期待を込めてGO−。9時15分、二宮駅到着。そこから坂道を少し上り、出店で買った昼食の「おとちゃんバーグ」なる二宮ブランドを手に持ちニッコリ。二宮は、海と山の美しい自然に恵まれた気候温暖な町で、歴史や文化、恵まれた自然なども豊富なことから、地元の人たちにより地域資源の活用に一工夫し、そこで生み出されたのが「おとちゃんバーグ」。一つ400円だが、この地でとれた新鮮な魚や野菜が豊富に入っていておいしそう。テレビでも紹介されたとあってなかなか人気があるらしい。

 吾妻山公園の頂上へのスタートは石段から。今日は快晴なので富士山がバッチリ見えるらしい。それでは急いで上ろうとチラリ案内板を見れば、「あせらず、あおらず、ゆずりあい」と書いてある。いや、はや、あせらずボツボツ上っていたら、富士山が雲隠れしそう〜と、足を踏ん張ってトントン上る途中、階段を下ってきた人と言葉を交わす。「頂上から富士山がよく見えますよ、ラッキ!ですね」と、嬉しい声援をいただく。  吾妻山の標高は136,2m。頂へ通じる最初の石段は300段。上りながら、ふと気づく。以前より石段の横幅が広くなっているようだし、麓からの頂上へ向かう山道も増えている。又、途中の出店も何軒かあり、何かと観光客や登山者を念頭に公園の整備も行き届いている。

 傾斜地に群生するスイセンが美しい。ふと振り返ると、相模湾が朝の陽光を浴びまぶしく光っている。ヤッホー、石段を上りきったよ〜と胸をなでおろすが、頂はもう少し先と、なだらかな坂道をひたすら歩き、浅間神社の鳥居前で一休憩。そこで写真をパチリ。さあ、もうひと踏ん張りしょう〜と、富士山、菜の花と呟きながら山頂へと急いだ。
 10時前、明るい陽光が射す芝生広場にでる。やれやれ・・と展望台へ向かうと、うぉぉ〜頂のうえに富士山が現れて・・・富士山がばっちり見えるではないか!こんなの信じていいのって目を疑うほどの美しさに歓呼する。いいなぁ〜。近景の菜の花、遠景の金時山、矢倉岳、富士山が見える光景はまさに絶景なり。

 相模湾を眺めると大島、伊豆半島がうっすら見える光景も美しいが、4万5千株の菜の花の光景もまたしかり。満足、大満足と嬉しくなる。多くの人たちも穏やかな笑みをたたえ、昼寝をするネコも細目ながら満足げ。菜の花と富士山を入れるのがフォトポイントらしく、三脚を構えたカメラマンが立ち並び、その背後に私も立つ。はい、パチリ!! 丘に咲くスイセン、春の草花がひっそりと崖下で咲き、まゆみの木の実をつつくメジロ。見上げれば射す陽光が暖かく、空も大地も微笑みながら生きている。この吾妻山は、二宮の美しい海浜や町並みを一望できる山であり、人々の故郷である。町は子孫に誇れる山として残そうと、地元の人たちと一体となって自然を守り、温かみのある公園として現在につながれている。

 頂上で知り合った人たちと談笑すると、千葉、横浜、日暮里など遠方から吾妻山へとやってきていた。みんな菜の花、富士山を見たさ故だが、晴天の下、富士山が見えること、菜の花が綺麗なことで嬉しそうだった。バーガーとおにぎりをほおばる私は叫ぶ。「ああ、耀けよ、耀けよ菜の花、みんなの傍らで!!」立春の純粋なきらめきがより浮き立つ光景に私も大満足したのだった。
 さあ、吾妻山公園を後にしょうと坂道を下り出す。帰り道は階段コースではなく、遠回りをしながら二宮の街並みを見ながら駅へと向かった。山間に蝋梅、白梅、水仙、椿が穏やかに咲いていた。途中、手作りクッキー、サトイモ、サツマイモ、ゆず、お茶などを買いながら、駅近くで「絵手紙展」を拝見した。どの絵も豊かな感性で描かれており素晴らしかった。

 作品の一つに、長い和紙に「らかんさん」の絵と添えられた言葉も印象的であった。「逆順入山とは、だんだん年をとって老いていくのは順である。順に逆らうと仙という普通の人間以上のレベルになる。」と書かれていた。羅漢さまの絵とともに深い感動を秘めながらしばし沈黙。描かれた方の話によると「長生きをすれば、だんだんものの考え方が仙人に近づいていく。人の心の迷い、悩み、苦しみなどをひきおこす煩悩も、長らく修行して拭い去り、知恵の備わった人間として、価値ある人生を生きぬきながら、やがて仙人になる。」ということのようであった・・・。

 立春は穏やかな春日和であった。丘にゆるやかに伸びていた菜の花が、陽射しのなかで、今、まぶしい時を迎えていた。山をぐるりと回りながら下る風景の中に紅梅、白梅が、そして眼に見えない風景の中に冠雪の富士山が鎮座していた。吾妻山でたくさんの人と出会ったこと、菜の花とともに談笑にも花が咲いたことに、ああ、楽しかったと心底からそう思える早春であった。
         花の絵手紙
 
       やわらかな花びら1枚2枚・・
       あなたが描く菜の花が
       がラスの花瓶にさされ
       小さな影が重なっています

       花びらに魂があるような
       香りが放たれているような
       春の絵から叫びが聞こえます

       精一杯に頑張る姿勢を線上に
       明日へつながりを祈りに込め
       絵手紙を振り向く私に
       いい出会いがありますようにと
       あなたの絵は優しく語りかけます

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170204_二宮菜の花_010_s.jpg相模湾の海
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浅間神社の鳥居
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おとちゃんバーグをパクリ
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吾妻山の由来が書かれたプレート
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2017年02月01日

関東周辺をぐるり散策(その1)上野・ぼたん苑

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三年前より冬の時期の2か月間は「東京ミュージアム・ぐるっとパス」で散策を楽しんでいる。このパスは東京都歴史文化財団が発行しており、都内79の美術館・博物館等の入場券・割引券が綴られた便利でお得なチケットで、東京の芸術文化の振興と江戸東京の歴史的遺産の継承に努めるのを使命とされる。文化は都市の魅力と活力の源泉であり、人の心を潤し豊かにするゆえ、文化の力で東京のさらなる発展と潤いのある地域社会づくりを目指している。

寒い時期、雨や風など天候が思わしくない日の散策は気も進まないが、美術館や博物館など建物内の展示物の鑑賞は嬉しい。昨年は79か所の施設の半分は回って楽しんだ。パスの綴りの料金は2000円で格安だが利用期間は2か月間と短いので、気が向くところへは足取りも軽いが、向かないのは後回しになり、残りは、はい、期限切れとなってしまった。残念。

今年もやはり購入し渋谷の美術館を皮切りにあちこちぐるりパスの開始。昨年よりひと月早いスタートで、さすが、何処へ出向いても冬景色。まあ、仕方がないが、趣味の予定の合間をくって美術館へといそいそ足を運んだ。たいがいの施設は撮影禁止とあり、いつもカメラなしで気楽な鑑賞を楽しんでいるが、たまにはカメラを抱えて「東京都庭園美術館・自然教育園」へと向かった。

この時期、山野の道端に生育し、日なたと日かげを好む野草類も見られないが、シモバシラの枯れた茎に発生した霜柱や椿、アオキ、マンリョウにニッコリ。水生植物園でコサギと挨拶を交わし、遠くにいるゴイサギにもウインク。カワセミを追いかけるカメラマンを見やりながら、私は早々と隣地にある「庭園美術館」へと回った。

東京都庭園美術館は、1933年に建設されたアール・デコ様式の旧朝香宮邸とその空間をいかしたユニークな美術館で1983年の開館。80年余の歴史と伝統に、新たな創造空間が加わった緑豊かな庭園が魅力的。まず庭園を散策し、並河晴靖之の七宝展の鑑賞へと向かった。

数日後、上野へぐるりパス。上野の森美術館、国立博物館の展示はすでに鑑賞済みだったので、今回は東京都立美術館で「ティツィアーノ・ヴェネツィア展」で水の都の輝く色彩、麗しき女神の美にうっとり。う〜ん、やはり薔薇色の女神の誘惑には負けそう〜。

続いてのお楽しみは「上野東照宮のぼたん苑」。牡丹は、中国を原産国とする花で、古来より「百花の王」と呼ばれ、薬用に使われていた。日本には奈良時代に伝来し、平安時代には枕草子にも著されたが、その後、宮廷や寺院を中心に栽培され、多くの品種が栽培されたのは江戸時代。縁起花として財産、繁栄、名誉、幸福をもたらす花とし、今日もなお多くの人々に愛されている。

ただ今、この苑では冬牡丹が藁囲いの下で楚々と咲いている。新春に華やかさを添える可憐で優雅な花である。緑豊かな上野で、江戸風情に浸りながらのひと時を離れた後も、私の瞳は麗しき色彩の余韻にみちて自分のなかへ入っていくようだった・・・。

      夢の冬牡丹

     冬牡丹の中に愛がある
     揺さぶられるいとおしさがある
     つぼみの中に夢がある
     不思議な出会いの一瞬がある

     冬牡丹の中に顔がある
     やさしく微笑む奥ゆかしさがあり
     冬枯れの中に明るい光が映る
     愛で包まれた春への贈りもの
     ああ、それは冬牡丹

170120_自然教育園_02_s.jpg目黒自然教育園
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むくのき
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コサギ
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寒椿
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東京都庭園美術館
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上野東照宮
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上野ぼたん苑
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はなかんざし
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クリスマスローズ
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きんぎょそう
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蝋梅
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ミツマタ
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古都さくら
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世界遺産に登録された国立西洋美術館
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ピザ・マルガリータ
posted by 森 すえ at 15:07| Comment(10) | 日記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする