2015年05月08日

富士山麓をぐるり散策・カチカチ山

_0203

山梨ではゆっくりくつろぐのが最大の目的だが、雨も上がり、陽が射し出すと、春富士の表情を見よう〜と山麓を巡りたくなる。短い旅の足跡は樹海から。マイナスイオンの恵みを受け楽しくウオーキング。その後、天上山(カチカチ山)へハイキングへと向かう。今朝は晴天。先ずは浅間神社から、奥山の母の白滝にお参り。うお〜きれいな富士山!!しばし佇むも、富士山はしょっちゅう雲隠れするので、急いでカチカチ山へ・・・。

標高856mの河口湖畔から、新ゴンドラロープウェイに乗り、1075mの天上山富士見台駅へと上るコースもあるが、私はいつも登山。気持ち良い汗を掻いた後、さわやかな風に吹かれながら、富士山や河口湖を眺めるって最高の気分とにっこり。だが、富士山がややかすみだす・・・。たぬき茶屋で名物の「たぬき団子」をパクリ。うさぎ神社をお参りし、しばし刻々移りゆく霊峰富士の姿に心を癒す。

天上山がカチカチ山とも言われる訳は、おとぎ話「カチカチ山」の伝説から。 以前にも書いたが、今一度その伝説を。
おとぎ話「カチカチ山」:
 
むかし、この辺りの畑におじいさんとおばあさんが住んでいた。おじいさんは毎日、畑を耕していたが、いたずら好きのタヌキが、まいた種や芋をほじくり返して畑を荒らすので、おじいさんはわなをしかけてタヌキを捕まえ家にもって帰った。おじいさんはおばあさんに、タヌキ汁にするように言い残し、再び畑へと。ところが、タヌキはおばあさんをだまして殺し「ばばあ汁」を作り、おばあさんに化けておじいさんの帰りを待った。

畑から帰ったおじいさんは、ばばあじるを食べてしまった。タヌキは「ばばあ汁を食った!!」と言って逃げた。おいおいと泣くおじいさんの前に、ウサギがやってきて「ひどいタヌキだ、こらしめてやろうー」と、タヌキの敵討ちへと。

ウサギは、タヌキをみつけ、食べ物かわりに柴を買ってくるように頼んだ。タヌキが柴を買って背中に背負うと、ウサギは火打石で柴に火をつけた。タヌキは火打道具の合わさる「カチカチ」という音を聞いてウサギに聞いた。「なあ、ウサギよ、なんだかカチカチと音がしないか?」と。ウサギは「あれはカチカチ山のカチカチ鳥が鳴いているんだよ」と答えた。あっというまに火はぼうぼうと燃え、タヌキは泣きながら山をかけ降りた。

次に、ウサギは見舞いの振りをしてタヌキに、やけどの薬と偽って芥子を渡した。それを塗ったタヌキは痛みに転げまわり、「やい、昨日はよくもだましたな!」とウサギに言った。ウサギは「ごめん、ごめん。おわびに舟に乗せてあげるよ!」と、食いしん坊のタヌキを漁に誘い出した。ウサギは木の舟に乗り、タヌキは泥の舟に乗った。まもなくタヌキの泥の舟は溶けてどんどん沈んでいき、ついにタヌキは溺れて死んでしまった。こうして、ウサギは、おばあさんの敵討ちを果たしたとさ。 おわり

「天上山=カチカチ山」となったのは、この伝説が基にあるが、太宰 治の小説「カチカチ山」の「お伽草子」の冒頭で、<これは甲州、富士五湖の一つの河口湖畔、いま船津の裏山あたりで行はれた事件であるといふ。>と書いていることによるらしい。
太宰治は昭和13年に河口湖町御坂峠の天下茶屋に滞在中、おとぎ話「カチカチ山」を現代風に仕立てた小説「御伽草子・かちかち山」を書いている。

残酷でしつこく復讐をするウサギを、十代後半の潔癖で純真な少女に見立て、タヌキはそのウサギに恋をするゆえにどんな残酷な目にあっても辛抱をし、ウサギに嫌われてもしっこく付きまとう哀れな中年男となっている。少女の純粋さゆえの冷淡さと、恋する男の駄目さを描いた作品とされる。

天上山から少し下った広場に、太宰治の石碑があるが、そこに「惚れたが悪いか」と書かれている。タヌキ(中年男)は、この言葉を言い残し溺死するのを、笑みを浮かべながらウサギ(美少女)は見送ったとある。

さて、物語ではウサギやタヌキなどが登場するが、富士山麓では野生の鹿、リス、サルなどもよく見かける。鹿は農作物やゆりなどの花々を荒らすと、村人に嫌われているが、なんだか可愛そうになるときも・・・。五月の今、カチカチ山は野草で美しい。ハルリンドウ、イカリソウ、ヤマブキ、ツツジなど自生花がやわらかな光のもとに微笑んでいる。

帰路、パワーの神様とされる「新屋山神社の奥院」へ。金運神社とも言われるだけあって、全国からお参りにはせ参じる人が絶えない。メインとなるお社と、もっとも霊力が高いとされる小さなお社へお参り。さすがお守りも「勝守」。デザインンもよく、己に勝つ願いもあり、早速リュックにつける。さあ、これからも元気でいられますようにと、レストランで「かつ重」を。これでパワー全開!?いや、満開期の過ぎゆくのを知らないままで・・・

         富士山麓の鹿

      おいおい、
      僕は公園の鹿でない
      山で遊んでいる鹿でない
      お寺でのんびり
      お昼寝なんてできないよ
      富士の森林で生きる鹿だからさ

      僕は雪の積もる冬
      紅葉に染まる秋
      新緑の芽吹く春
      すがすがしい夏でも
      夕暮れ時には活発に餌を探す
      大自然の醍醐味だけで
      僕は生きられないんだよ

      僕はおとなしい野生動物
      だけど、公園で住む運命でない
      天然記念物でもない
      せんべいも与えられない
      保護もされない
      そう、野生動物の鹿ってこと

      ときたま農園に姿をだし
      村人が張った網でも
      穴を見つけて畑に進入するさ
      みずみずしい野菜や
      葉や芽やイネ求め
      キャベツ畑を駆け回る
      そう、力強い鹿ってことさ

150502__21_s

母の白滝から

150502__18_s

150502__36_s

150429__023_s
天上山(カチカチ山)ロープウェイ

150429__006_s
天上山から

150429__014_s

150429__017_s

150429__046_s_2

150429__170_s

150429__149_s

150429__148_s

150429__048_s

150429__154_s

150429__164_s

150429__111_s

150429__126_s

150429__130_s

150429__142_s

150429__105_s

150429__134_s

150429__139_s

150429__179_s_3

150502__22_s
新屋山神社の奥院へ

150502__54_s

150502__18_s

新屋山神社奥院・パワーの神様のお社

150502__15_s

150501__13_s


(しばらくアメリカへ行きますので、次回の更新は6月の予定です。よろしくお願いいたします)

posted by 森 すえ at 05:11| Comment(12) | TrackBack(0) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月06日

富士山麓をぐるりと散策・忍野八海へ

_0267
4月下旬、梨県忍野村にある湧泉群、忍野八海(おしのはっかい)へと。かつてこの地にあった忍野湖が、干上がって盆地になり、富士山麓の伏流水を水源とする湧水の出口が、池として残った姿が忍野八海。そう、富士山の雪解け水が地下の溶岩の間で、長年の歳月をかけてろ過され、湧水となって8か所の泉が生まれたってわけだが、底なしの深淵は神秘的!

忍野八海は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録されたが、国指定の天然記念物、名水百選、県の新富嶽百景にも選定されている。このように超有名な観光地も、近年、人工池も造成され、徐々に特異な自然環境を楽しめる状況は失われつつあるよう〜。だが、過ぎ去った形姿を追い求めても、時の流れは逆らえない。仕方がないね。「笑って笑って!!」今の輝く八海をいつくしみながら楽しもう〜。

池の水に屈折した日光のなかにイワナ、山女、マスなどが光る光景、限りなくやさしいが、池の周りでは世界が急に広がり、観光客でにぎわう八海の姿が目に映る。だが、奥地へ行くと静寂そのもので、ゆったりできる雰囲気。そう、ここは春光さす別天地。

名物「忍野そば」を頂きながら幸せなひと時を過ごす。忍野そばは、加物無しの素朴な味とコシのある麺が自慢。美味しさの秘密は、忍野村は山梨県内で最も優良なそば粉産地であり、そば栽培に適した気候と湧き出る名水にあるが、お店のおススメ「おまかせ蕎麦」も実に美味しかった。

次に「山梨県立富士湧水の里水族館」へと回る。山梨県内の河川や湖沼に生息する淡水魚や水生生物、県内で養殖されている淡水魚について扱っている水族館だが、なんといっても「クニマス」が見れるのが嬉しい。クニマスは秋田県の田沢湖のみに生息していたが、1940年、絶滅したとされていた。しかし、2010年に富士五湖の西湖で生息が確認された貴重なお魚。クニマスを見たさに、西湖の周りをぐるぐる回っていたのを思い出し、興味深々。

さあ、次はミツバツツジを見に行こう〜と河口湖の「創造の森へ」。ミツバツツジは富士山の周辺に多く見られるが、特に鳴沢村のミツバツツジは、アカマツ林の木々の間に約1000 株6000 本が自生し、紅紫の独自な色合いで見る人を惹きつける。

ミツバツツジの名は、枝の先に葉を3枚ついているから。落葉低木で高さは3m ほどで、葉は菱形で長さ4〜7cm。青木ヶ原の林に多く成育し、4 月下旬〜5 月にかけて美しい花を咲かせる。花冠は深く5列、雄しべは5個。青木ヶ原より上部には、よく似たトウガクミツバツツジが生育するが、こちらは雄しべが10個なので見分けが簡単、簡単!

幾重にも花びらが波紋を描くミツバツツジの群生地内を、せっかちに、のんびりと、たまゆらな遊び心をよみがえらせながら、優雅な喜びに向かって歩を進める・・・。

      笑って、笑って

     あなたとわたしのために
     この草原で笑いましょう
     寂しさを胸に伏せ
     輝く太陽に笑顔をむけて
     そよ風とともに
     さあ、笑って笑って

     野生動物もにこにこ
     今ここで笑いましょう
     笑うチャンスのあるうちに
     思い出そうあの頃を
     深く抱かれ愛されたことを
     さあ、笑って笑って

     あなたとわたしの二人
     できることは笑うこと
     心の中の幸せを呼び起こし
     勇気を奮い立たせ
     元気をだして今、笑おう
     さあ、笑って笑って

150427__019_s

忍野八海

150427__043_s

150427__023_s

150427__040_s
湧き水「長寿の泉」をごくんと頂く150427__147_s
お利口なシェパード・蘭丸君

150427__102_s

150427__104_s

150427__122_s

150427__157_s

150427__057_s

150427__150_s

150427__004_s
山梨県立富士湧水の里水族館

150427__006_s

150427__133_s
イワナ

150427__142_s

クニマス

150427__166_s
ニジマス

150427__154_s
エンゼルフイッシュ

150427__152_s

イバラトミヨ

150427__158_s
シルバー・アロワナ

150427__164_s

ミズカマキリ

150429__05_s
創造の森

150429__78_s
ミツバツツジ

150429__70_s_2

150429__19_s_2

150429__66_s

150429__55_s
フジサクラ

150429__09_s

仙台しだれ桜

150426__202_s
鳴沢村

150426__230_s

150426__231_s

150429__34_s

posted by 森 すえ at 05:10| Comment(10) | TrackBack(0) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月04日

富士山麓をぐるりと散策・富士芝桜まつり

_0402_2


富士五湖の一つ、本栖湖(もとすこ)の一角に群生している見事な芝桜を見るのが春の楽しみの一つ。今年も可憐な光景を眺めよう〜と出かけた。精進湖の「逆さ富士山」の写真をパチリと撮って本栖湖へと急いだ。が、うぅぅ〜あいにく開花は4分らしい。

連日、テレビで「開花も順調に進んで3分咲きです。」とか、「朝5時からの早朝営業をおこなっています〜。」とか、芝桜の開花情報が流されていた。必死の宣伝にほろりとしたものの4分咲きではね。「もう、花見はパスしょう〜」と諦めかけたが、満開でなくてもそれなりの見ごたえはあるかもと思ったり、昨年の見事な光景が目に浮かんだりと、なんとなく気持ちの整理がつかないまま、まあ、せっかくだからと入場。

池の周りに5種類の芝桜が微笑中。そう、愛らしいピンク色、淡雪のような白色、鮮やかな赤色に濃いピンク色が朝の柔らかい陽に向かって懸命に輝いている。可憐にきらきら光ってる。

 本栖湖は1000円札にも登場している有名な湖。周囲12,9km、深度は138mあり深いが、西湖や精進湖と同じ水位(902m)であることから三湖は同一の湖であったとも言われるが、本栖湖には有名な竜伝説がある。

昔々、「セの海」と呼ばれ周囲23キロにも及ぶ大きな湖であった。海の東岸には500戸ほどの集落があり、村人は平和に暮らしていたが、ある年、湖から突然、龍が現れ「近いうちに富士のお山が噴火する」と告げ、小富士(現在の竜ヶ岳)の頂上に登って行った。その日から地鳴りや振動が続き、村人は避難したが、西暦800年、富士山が大噴火した。やがて噴火も収まり村人達も帰ってきたが、爆発の溶岩流で「セの海」は今の本栖湖、精進湖、西湖と三つに分断される。家も畑も埋もれ人々は途方に暮れたが、湖には魚が泳ぎ、山には獣の姿も臨めたので、村人はもと住んでいた所で住むことを決意。そう、「元の巣」に帰る、と言う意味から名前を本栖(もとす)となったと言われる。

 本栖湖にまつわる不思議な伝説を思い描きながら、会場に造られた人工池を回った。赤い柴ザクラが池に映り美しい。周辺に咲くアネモネや野草を見ながらの帰路、朝霧高原へとぐるりドライブ。うぉぉ、元気な「こいのぼり」がくるくる泳いでいる〜。なんとのびやかなこと!丘の上から、まるで鳥と巣立つようにすいすいと・・私は名も知らないこいのぼりに一層の親しみを感じ、風の吹く空に一緒に飛び立つような感覚に・・・しばし浸る。

      富士の五月五日

     あざやかなこいのぼり
     大空へ登るようにいきいきと
     楽しくのびやかに
     風になびいてゆれている

     うぐいすの鳴く声
     透きとおる声が響き渡る
     震える声にうっとりと
     こいも嬉しそうに聞いている

     みつばつつじも満開
     淡い薄紫の花びらも
     まばゆい光にはにかみながら
     こいを見上げて咲いている

     野辺は五月晴れ
     こいも春の自然になびき
     こどもがすくすく育つよう
     大空を悠々と泳いでいる

150501__28_s

150501__05_s

150501__11_s
精進湖

150430__026_s

150430__035_s
富士芝桜まつり

150430__101_s

 150430__103_s

150430__142_s

150430__128_s

150430__025_s

150430__017_s_2

150430__114_s

150430__164_s

150430__050_s

150430__110_s

150430__124_s

150430__158_s

150430__167_s

150430__109_s

アネモネ

150430__107_s

150430__125_s

150430__105_s

150430__011_s

150430__007_s

posted by 森 すえ at 14:19| Comment(10) | TrackBack(0) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする