2017年12月03日

関東周辺をぐるり散策・東大本郷の銀杏並木

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東京の紅葉の時期は過ぎ去りつつあるが、東京大学本郷キャンバスの銀杏はこれからが本番って感じ。それでは今秋の紅葉狩の終わりを東大で楽しもうと思い立つ。地下鉄本郷三丁目で下車し、東大へ向かう道すがらの銀杏を眺めると、ややっ!日の当たるところは黄色、反対側は黄緑と、色模様がはっきりしない。あれれ?東大の銀杏並木はどうだろうかな?と、ちょっぴりワクワク、ソワソワしながら赤門前へ。

赤門前で一呼吸。この朱塗りの赤門は、文政10年(西暦1827年)加賀藩主・前田斎泰に嫁いだ11代将軍・徳川宗斎の息女の溶姫のために建てられた御守殿門であり、重要文化財に指定されている。本郷キャンパスはもともと加賀藩前田家の大名屋敷であり、三四郎池と並んで、赤門も古の面影をそのまま残しており、現在でも門という形で使われている。

東大と言えば赤門、赤門と言えば東大と言われるほど有名な赤門をくぐり構内へ。さあ、銀杏並木を撮ろうと見れば、黄金色が古い建物を覆うように輝いている。ああ〜よかったと、あちこちの銀杏に目を向けながら一軒の店舗へ入る。東京大学キャンパス内には、いくつかの店舗があるが、「究Q室のヨーグルト」と名の店もその一つ。ヨーグルトの売り上げの一部を「教育活動支援」として寄付し、児童の健康に役立てている。私もヨーグルトを食べてみたい〜。

ややっ、鮮やかな黄金色に染まった銀杏並木が目に飛び込んだ。ああ、銀杏よ!私たちの傍らに耀けよ!だってどんなにか期待を持って訪れたことか。青空に広がる銀杏の黄葉、年輪を重ねる大木の黄葉、赤レンガに溶け合う黄葉、すべては秋の光景。何度も眺める風景ながら一向に飽きないのは、黄葉に青春の面影が投影されてるからかもね。

安田講堂の地下にあるレストランはただ今改装中。そこで法科の地下のレストランで「キャンバス定食540円」を。はい、安い昼食に満足しながら三四郎池へと向かった。古のなつかしい香りが今も漂う池に、逆さ紅葉の一葉一葉、池へと落下する光景の輝きに晩秋を感じながら東大を後に。

12月初旬、渋谷文化村シネマで「ロダン」を鑑賞。この映画は「考える人」で名高いオーギュスト・ロダンの没後100年の記念作品だが、「創った。愛した。それが人生だった。」とロダンが語るごとく、恋人カミュ―との人生が基軸だった。お互いに惹かれあい、激しく愛し合いながらも別れていった悲恋物語だったが、ロダンが創り上げた傑作の数々は、この愛と苦悩の日々のなかで生まれたのだった。

印象的な映画であったが、特に最後の映像「バルザック像の周りで日本の子どもたちが遊ぶ」場面が心を豊かにした。実は「ロダン」を観たかった理由がもう一つあった。先日、観た「ル・コルビュジェとアイリーン追憶のビィラ」の映画の余韻が残っていたから。というのは、ル・コルビュジェが設計した上野の国立西洋美術館には、ロダンの彫刻が数多く展示されてるので、西洋美術館とロダンとの関係は?と興味津々だった。調べてみると、国立西洋美術館の展示は主に、川崎造船所の初代社長であった松方幸次郎が、1916年から約10年間に ヨーロッパ各地で収集したコレクションの収蔵分で、その中にロダンの彫刻も含まれていたってことだった。

では、何故に国立西洋美術館に展示されているのかというと、実は、第二次世界大戦中、フランス国内に保管していた松方コレクションの一部がフランス政府に差し押さえられていた。そこで、終戦後、吉田茂首相が返還交渉をした。フランス政府の返還条件は、松方コレクションを展示するための美術館の建設だった。日本政府は美術館の設計を建築家、ル・コルビュジエに依頼し、やがて西洋美術館の誕生へと・・・。

それでは今一度、ロダン彫刻を愛を持って見つめよう〜と「地獄の門」の前に立った。地獄の門の上のほうに座っている小さい「考える人」を間近で見つめ、なるほどと感慨深い。そして「地獄の門」の考える人を原型にして造られた大きなサイズの「考える人」をも観た。細目で観たり、どんぐり目で観たりと、いやはや少し目が回り、私も「考える人」になりそう・・・。

折しも「地獄の門への道―ロダン素描集」も展示中だった。ロダンは「地獄の門」の制作のため、大量のデッサンを手がける中、責苦に喘ぐ死者、空中を跳梁する悪魔など、ロダンの想像力は紙の上で幻想の世界を生み出す。ロダンの生の苦悩と輝きが混然となった「地獄の門」の素描はこうして残されていった。

上野公園の銀杏も黄金色だったが、街中に近づくにつれ、クリスマスツリーの輝く色合いへと移り、木の枝を透かす金色の時も過ぎつつあるようだった。パンダの赤ちゃんのご披露ももうすぐ。らら、上野の森に楽しいクリスマスがやってくる・・・。

        らら、クリスマスイブ
    どんなに楽しくても時は去る
    どんなに悲しくても時は来る
    らら、クリスマスイブは貴方のイブ
    神様が近くでささやかれる夜

    むなしく生きる日々
    人生に疑問を抱く日々
    苦しさだけが感じられる日々
    らら、クリスマスイブは貴方のイブ
    神様が近くでささやかれる夜

    人の命ははかなく、短い
    振り向くと過去が線となり、
    未来は未知数の点のよう
    らら、クリスマスイブは貴方のイブ
    神様が近くでささやかれる夜

    地球にいろんな悲しみがあり
    いろんな楽しさがあり
    いろんな喜びがある
    らら、クリスマスイブは貴方のイブ
    神様が近くでささやかれる夜

    魂の開放に感謝する日
    夢をいっぱいお願いする日
    らら、クリスマスイブはすべてを包む
    神様が近くでささやかれる夜
   

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本郷キャンパスの赤門
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安田講堂

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三四郎池
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キャンパス定食
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映画・ロダン
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国立西洋美術館のロダン作
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地獄の門
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地獄の門の上層部分の考える人
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ロダンの考える人
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地獄の門への道―ロダン素描集展
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地獄の門のマケット(第三構想)
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バルザック習作
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バルザック習作(上部の拡大)

このブロンズ像はパリのラスパイユ大通りに立つ像の習作。公開されたとき「ジャガイモの袋をかぶせた」ようだと嘲笑される。「どうしてあの部屋着がいけないのか?これは幻影を追いかけ狂おしく歩きまわる文豪の着ていたものではないか。」とロダンの失望と憤りは大きかった。ロダンの着想は、生前理解されなかったがやがてロダンの栄誉となった。
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作・勧告
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西洋美術館前庭の彫刻・地獄の門

posted by 森 すえ at 11:56| Comment(10) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月23日

関東周辺をぐるり散策・代々木公園の紅葉

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先日、代々木公園の散策中、紅葉のきれいさに思わず、まさしく秋の色って胸を打つ。秋半ばに入り、いつの間にか偶然がすばやく様々の秋色の顔をととのえていたが、銀杏もしかり。それではとカメラを抱え公園へと向かう。秋とお別れする前にしっかり秋の風情を知ろう〜。そう、秋の表情は、いつまでも公園でとどまっているわけではないから・・・。

11月18日、NHK前を通りかかるとスペインフェスティバルが開催中。毎年行われるお祭りだが、今年も大勢の人たちが参集し広場を盛り上げている。パエリアやタパスなど本格的なスペイン料理、華やかなフラメンコショーに、スペインに関する雑貨や食材、ワインなどもブースで販売。寒空の下、陽気な国のはじけるリズムがにぎやかに活躍していた。

ひと時を楽しんだ後、代々木公園内に入ると、紅葉の樹木が横つなぎで輝く光景に、これは綺麗と感嘆しながらさらに噴水のある中心部へ。ここらあたりの紅葉はもう過ぎゆき、木の葉が舞い散る光景であったが、遠くの方で木々の輝きを感じる。銀杏だ!黄金色の銀杏だ!園内にある広葉樹はケヤキ1000本、イチョウ200本、モミジ100本など約6種。1300本もの木々が順々に色づき、ただ今最高の秋色。やがて 視野の銀杏も枯れ木となり黄色が消えようとも、今の現実の前ではしっかり輝いている。ほんに、代々木公園は、紅葉散策を1日中楽しめる都心の大公園だと実感。

噴水池と真っ赤なモミジとのコントラストが絶景。落葉のじゅうたんを踏みしめさらに奥地へと入りお花畑を一回りした後、銀杏並木を通りながら渋谷へ。そしてカフェで一杯のコーヒー。店先に飾られたクリスマスツリーを眺めながら、いよいよ12月、クリスマスがやってくると感無量。夢、ゆめ、夢をいっぱい感じる月なのだ。でも、夢って何かな?将来そうありたい希望かな?まあいい、現実離れの甘い考えでも、夢のなかで夢を見たい。

叶えたい夢と希望が交差するならば、雲をつかむような夢でも見つめていたい。ひらひら舞い落ちる木の葉と、クリスマスの飾りに光が射す。木の葉とクリスマス!秋と冬の豪奢な混合に、私の心も寒暖の光が複雑に入り混じる。

11月も芸術の秋を謳歌した。目黒美術館で「日本パステル画事始め」を鑑賞。日本人とパステルの出会いは明治時代に遡る。パステルを深く追求した「竹内鶴之助(1881〜1948)」と「矢崎千代二(1872〜1947)」が、微妙な色彩、陰影の美しさ、多彩な表現の可能性を使いこなし、パステルの普及に尽力。二人の優れた画家の絵、ドガ、バルトンなどの作品から、パステルの魅力と可能性を見出し鑑賞。

三鷹美術ギャラリーでは「桃林会墨彩画展」を鑑賞。スペイン語のイルセ・ララ先生の彼岸花の水墨画と「ミニチュアの世界」を見せて頂いた。先生は、芸術的な才能があるうえに手先も器用で、木、花、人、虫など・・・ミクロのものを創るのがお好き。裸眼1,2の視力である私の目でも見えにくい小さな作品に、うわぁぁ〜すご〜と心から拍手。

渋谷文化村でシネマ「ル・コルビュジェとアイリーン追憶のビィラ」を観る。上野の国立西洋美術館が世界遺産に登録された記憶に新しい近代建築家ル・コルビュジェの実像に迫っていた。彼には生涯で唯一、才能を羨んだ女性、アイリーンがいた。二人の天才建築家の惹かれながらも相克する関係を美しい映像で描いたドラマだった。

N響コンサートで「イワン皇帝」を。東京混声合唱隊、東京少年少女合唱隊、片岡愛之助の語りで、プロコフィエス作品116が演奏されていた。歌舞伎俳優の片岡愛之助さんの声量はさすが!お見事な語りであった。次のコンサートは12月24日、N響コンサートで、ベートウベン「第九」を楽しみながら、クリスマスのクライマックスへと・・・。
          木の葉
      がさがさと踏まれる木の葉
      踏まれても踏まれても足元で舞う
      近くで舞う木の葉に
      遠くへ飛べよと手で追い返す

      木の葉が強風で遠くへ
      そ知らぬ顔で飛んでいく
      遠くで舞う木の葉に
      近くにおいでと手招きする

      木の葉が空中で渦を巻く
      小雨と微風が絡まって
      軽やかな木の葉のアート
      近くで遠くで飛びかい浮遊する

      木の葉がすこし威張る並木道
      枯葉の公園は茶色の世界へと移ろい
      冬眠を促すように
      幻想的な弱光がベンチで揺れる


171107_代々木公園_001_s.jpg公園通りで
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トルコの大時計
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代々木公園への並木道
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NHK
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代々木公園
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スペインフェスタ―
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渋谷・東急デパート前のクリスマスツリー

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イルセ・ララ作品「秋の訪れ」の前で
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ララ・イルセ「ミニチュア―の世界}
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日本・パステル画事始め
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シネマ「ル・コルビュジエとアイリーン」
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N響コンサート「第九」12月24日の演奏

posted by 森 すえ at 08:33| Comment(6) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月14日

関東周辺をぐるり散策・美術館巡り&ダリア展

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10月の秋は雨日が多かった。なんとひと月間のうち21日は降ったという。秋の青空を仰げるのはわずか。嫌になっちゃう〜と言いたいところ。だが、今年の10月は再び来ない、また帰ってこない月日を愛おしみ、雨から心に浮かぶちょっぴり寂しいイメージを、明るい言葉に、行動にしてゆかねば。どんな天候であろうとも、日々のなかで喜びを見出さねば・・・。

10月は結構、美術館巡りを楽しんだ。芸術作品を通して、夢想の内部に入り、感性と溶け合うのに感動する。鮮明に眼の中でまき散らす新しい希望や、半ば忘れられた喜びを、具象化されるのがたまらなく嬉しい。

東郷青児記念・損保ジャパン日本興亜美術館で「生誕120年東郷青児展」を鑑賞。抒情と美のテーマで約230点が展示されていた。見どころは、藤田嗣治と対で制作した百貨店の大装飾画など1930年代作品。激動の時代の画家の多彩な美術作品60点も展示されていたが、私は若かりし頃の東郷青児の油絵にぐっと惹かれた。

「オットー・ネーベル展」をBunkamuraザ・ミュージアムで鑑賞。スイス、ドイツで活躍した画家のオットー・ネーベルは、シャガール、クレーなど同時代の画風を追求し、取り入れながら独自の様式を確立していくプロセスの回顧展であった。絵具を細かく重ね合わせ、重厚性と色合いの輝きを醸す手法に画家の個性を観た。

東京国立博物館で「運慶展」を鑑賞。運慶は日本を代表する仏師。鎌倉幕府と運慶仏の霊験伝説をもとに信仰された関連作品には、運慶の父や息子の展示もあったが、運慶の像には最も動きがあり、気迫のこもった筋肉の動きが腰で止まっていた。ほんに魅了的!鑑賞するというより、人間的な仏さまと出会うという感覚であった。

新国立美術館で「安藤忠雄展」を鑑賞。半世紀に及ぶ挑戦の軌跡を回顧し、未来の展望に迫っていた。安藤忠雄さんは1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年より、「都市ゲリラ」として建築設計活動をスタート。常に斬新な建築作品を創作し、1990年以降、環境再生、震災復興など社会活動にも取り組む。会場では「原点、住まい」「光」「余白の時間」「場所を読む」「あるものを生かしてないものを創る」「育てる」という6つのセクションに分かれていたが、「光の教会」などを観るにつけ、安藤さんは空白や空に惹かれる建築家に思えた。

私は何年か前、瀬戸内海の「直島」で安藤忠雄さんの、文化との豊かさと、無限の可能性を追求した建築に、強いインパクトを受けたのを覚えている。安藤忠雄さんは、2009年と14年には、がんの手術も受けられているが、今も国内外を駆けまわり、講師もこなされる。「人々の記憶に残り、あってよかったと思ってもらえるものをつくりたい」と語り、体と好奇心のメンテナンスを心がけ、新たな挑戦へ全力投球をされる姿に、ただ敬服し感動するのみである。

「ゴッホ展・巡り行く日本の夢」を東京都美術館で鑑賞。油彩画やデザイン約40点、同時代の画家の作品や浮世絵など約50点など展示されていた。フィンセント・ファン・ゴッホは、パリ時代からアルル時代の全般に掛け、日本に高い関心を寄せていた。浮世絵や日本に関する文献からさまざまな刺激を受けながら、絵画表現を模索し、浮世絵版画の模写による油彩画を描いた。日本訪問は一度もなかったが、ゴッホにとって日本は創意の源であり、夢の国であった。ゴッホの日本への夢がこんなにも強く、深く巡っていたとは・・・。私は日本人として、感慨はかり知れない大きな喜びを感じる。ゴッホの死後、日本の芸術家や知識人がゴッホに憧れ、墓のある地、オーベル・シュル・オワーズを巡礼していたとか。

「北斎とジャポニスム展」を国立西洋美術館で観る。モネ、ドガ、セザンヌ、ゴーガンなどおなじみの西洋画家の名作220点、北斎の錦絵約40点、版本約70点などが展示されていた。西洋画家が北斎の異文化との出会いによって生み出された芸術の傑作の数々を堪能。北斎の描いた人のポーズ、風景のリズム、自然の魅力、モチィーフなどが西洋画家の画風に強烈に反映されていたのに驚いた。なるほど!北斎が西洋に与えた衝撃はこんなにも大きかったのだ!と北斎の魅力を新たに感じた。

国立西洋美術館を後にし、友人と上野東照宮のぼたん苑へ回った。今年から初めて”秋のダリア展”を開催中というのでカメラを抱えいそいそ。先だって昭和記念公園でダリアの美にうっとりしたばかりだが、ダリヤもところ変われば品も変わってるかもしれない・・・。民家の軒先や庭先を想定した造園つくりに数輪のダリア、鮮やかな傘の下で微笑む大輪を見つめながら苑を回る。「ここのダリアは、ちょっぴりお澄ましして優雅ね、ホント、こんなにもいろいろな種類があるのね、あれれ、すごーく綺麗!」と、友人と話し合う。日本本来の風流が醸す美の雰囲気はやはり良い。

ダリアはメキシコ原産のキク科の植物で、日本には江戸時代に渡来した。牡丹に似ているということで「天竺牡丹」という和名があるが、「ダリア」の名は、スウェーデンの植物学者でリンネの弟子であったアンデシュ・ダール (Anders Dahl) にちなむとある。確かにダリアと牡丹はよく似ているね、と友人とにっこり。カラフルな花色と多様な咲き方をする130種300株のダリアを前に感慨深かった。苑のそばにある上野東照宮にお参り。

上野東照宮は徳川家康を祀る神社。牡丹が有名で冬と春に「ぼたん祭」が行われている。春、牡丹を鑑賞したので、秋のダリアをも観れて本当に良かった。宮内で写真をパチパチ撮っていると、お参りを済ませたメキシコ青年が、「お二人のツーショットを撮りましょうか?」とにっこり。そして一言二言の楽しい会話。秋のこの日、メキシコ原産のダリアと、若きメキシコ人に出会えて本当によかった。それに・・・ラッキーなことに、限定付きのダリアの押し印された御朱印もいただけたし・・・、おお、おお、この喜びよ!と、私は瞳の奥で歓声をあげていた。
          瞬間々々
          ダリアのあなたは静かに
         わたしを見つめている
         わたしの夢も願いも
         すべて見わたしている

         煩悩の苦しみ
         燃える憧れ
         何かに心が焼きつけられ
         わたしの魂が開けられ
         ほほえみつつ何かが消えいるのを
         ダリアのあなたは見つめている

         陽光がダリアの輪へと動くとき
        わたしの 内なる耀きも揺れうごく
    純粋な矛盾と喜びを感じつつ   
         ゆったりと深呼吸し
         ひざまずき
        伏し目がちに見るわたしを
         ダリアのあなたは見つめている

171104_上野公園_002_s.jpg上野公園
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上野東照宮
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ぼたん苑
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願い事のメッセージ板
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苑からの五重塔
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東照宮内で
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ダリアの押し印付きの御朱印
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メキシコの青年と
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上野公園で
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オットー・ネーベル展
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東郷青児生誕100年展
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運慶展
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運慶展
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安藤忠雄展
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ゴッホ展
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北斎とジャポ二スム展
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posted by 森 すえ at 04:02| Comment(6) | お出かけ・旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする